A.K.A. DYNAMIC DUO そう、もともとはダイナミック・デュオと命名されたこのモデルは、そのリッチ自身がニックネーム的にリッピング・エッグと呼んでいるうちにそっちが本名になっちゃった。
昨日に続いてPAVELのデュオの話なんだけど、今日はちょいと長いサイズのやつを2本紹介しながらPAVELデュオの専用フィンが"専用"の理由も。
8'0" RIPPING EGG / ストレートなブルー・オパークをデッキ・ファーストで巻いて、ボトムのインセットをクリア、ってのが粋なの。だからレジンピンは省きたくないけどギリ潰し気味に、フィンと共色は仕掛け。
こういう繊細な面デザイン・シェイプにはフィンパッチは無粋で、そればかりか無用。
8'8" RIPPING EGG / こっちはトーンを地味に落とした淡めのティントは素敵で、こういう濃度を下げたティントはどんな色でも顔料のワンドロップで落ち着き先が変わるので、そこは現場とのハートのリレーションが波乗りのグルーブ。
アウトラインに勘づくように、ちょっとパラレルというよりもサイドワインダーなカーブは、このサイズのこのモデルに施したリッチのワンオフなアイデアか。
こちらの1本、フィンはグラスオンがリクエストで、逆に濃度もトーンも少しコントラストを上げました。
もちろん同じワケで、フィンパッチなど要らず。
このデッキにしてもフィンにしてもパッチは、何にでも的に勘違いされている向きもあるけれど、それはまた別な機会に話しましょ。
で、フィンそのものの話なんだが、このモデルと昨日のダブルハピネスにもリッチがテンプレートとフォイルパターンをデザインした専用フィンを用意しています。
まずは、変哲無さそうなカタチ、じゃあ無くてリーデイング側のチップに向かうカーブとトレーリング側のベースに向かうあたりのカーブのコンビネーションなんかはリッチのデザイン力と才能。
フォイルも、これも全部言ってはいけないんだが、まずは内外があってそのバランスは60 / 40。つまり同じに見える2本のフィンには左右があるってことです。
デュアル・シングルフィンというコンセプトの原理にも、非対称フォイルをぶつけるリッチはここでも有機的。
当然ながら2本のフィンのオフセットも、もちろんそのフィンデザインからプラットフォームまで総体調和デザインゆえのポジティブなものです。
驚くのも無理ありません、ずいぶん長い間リッチの板を扱ってきている私がまだまだ驚きがとまらないんですから。