あと10日もしないうちに今年も12月よ! この時期のルーティンで、早いね〜1年、てのがあちこちで聞こえてきます。
当山王ファクトリーは1年中、同じように忙しく巻いてます。
今年の来日シェイプも、アシッドは年内にやっと全て終わる見通し、パベルもカスタムオーダー分は同様ですがストックは年越しになるものが結構あります。
オラオロのカスタムオーダー分も並行して進んでいますが、 EPS x エポキシレジンは硬化のコンディションが違うのでプロセスによっては待ち期間やセパレートしたスケジュールにしたりなど、広くないファクトリーの中で時間と場所のやりくりが複雑になります。
他にもカラーラミネート待ち、サンディング待ち、仕上げ待ちなど進行状況はさまざまです。
私も今日はそれぞれの板たちの状況や様子のチェックをしましたが、たまたまふっとある板が目に入った。
この板、もうずっと前から天井下の桟にいろんな板たちと一緒にキープされてる1本で、亡くなったドジさんの最終期の作。
正確にはドジさんと健ちゃんの合作と言うべきか。
とってもいい板なんです。いつも目に入ってる板なんですけどね。
私たちの日本は歴史や有形無形の遺産などを丹念に記録して共有するといったようなことについて、たとえばアカデミックな分野の有名人や出来事を除くとなぜか少し粗末にしているかもしれません。
これ、何でも昔からそうだっのかというと、必ずしもそうではない側面もありますね。
ドジさんに限らないけど、ここ数年でも惜しくも亡くなってしまった今の日本の波乗りに小さくない足跡のある先輩サーファー・サーフボードビルダーのことをあまりにも今に伝えられていないことを残念に思うことがあります。
今日はドジさんのこの板がまた目に入って考えちまいました。