今日もまたマリブ・チップの話、しましょう 単にチップとも呼びます。
ちなみにこの写真は左から、9'8"/ 10'2" / 10'6"
別に流行らそうなんてんじゃないですよ、流行るわけないんだから。流行っちゃう心配は要らない。
それどころかコイツの波乗りは、PURE TRIMに尽きる。
1950年代の前半、ある意味"当たり前"のデザインだったのが、マリブ・チップ。
BM / ビフォー・マニューバーとでも言おうか、そんな時代とでも言えるでしょう。さすがに私も生まれる前だけど、歴史をほじくるのが好きだから、私。
ですからショップには昔から何本かのVELZYのバルサ・サーフボードが置いてあるのを見ている人は多いでしょうし、その中には10'6" Malibu Chipがあってあれをデイルさんにお願いして作ってもらったのは30年ほど前でしたか。
実は私たち自身が開催した回も含めてフィッシュ・フライにもいろんな板と一緒に確か二度ほど持ち込んだけれど、あのチップに乗せて欲しいと言うサーファーは現れませんでした。
ウチのクルーが言うには、さすがにあれに試乗させてと言うのは度胸が要るんじゃないでしょうか、と。
私自身も3回ばかり乗っただけですが、もったいないんじゃなくて、重い!
だってバルサの10'6"ですよ、ボランだなんだなんてもんじゃない。
しかし、ついにその時が来た!
ってのはお伝えしている通り、ファンタスティック・アシッドのトリスタンが見事なチップを完成させたからね。
もちろん、それらはウレタンだから重さだって慣れ親しんだロングボードのそれ。
昨年あたりからいろんな研究材料と共にチップのプロジェクトを繰り返していて、ビアリッツのいいサーファーたちがそれに呼応してデザイン・スタディが進んだ。
そこにもってきて、以前から乗ってごらんよと誘っていた私のVELZY CHIPに今年の来日製作滞在中にチェックした。
ちょうど波は小さくて良くもなかったけど、トリスタンはその週に控えていた下北・アドリフトでのエキシビション前に絶対乗ってみたいんだ、ってことで。
そのエキシビションで披露したムービーの中でも、チップのピュア・トリムはもう一つの大事なテーマになっていたから。
で、こういうふうに書くと大袈裟に感じるかもしれないけど、シンプルに言えば、サーファー誰もがこの板で波乗りしていた時代のピュアなトリムを自分の波乗りのメニューに加えるということ。