と思ったら、
2022.12.29

英進から昨日の電話、まずはこの6'11"を下ろして波乗りしたと。
サンディングを終わらせてほんの数日、グロスコートしてフィニッシュしてテストボードならではの進行スケジュール。上がって、即波乗り。
英進が興奮した様子で話す、そのファーストライド報告があんまり面白かったので、早速続きを紹介しましょう。

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私、"で、どうだったのさ?"
英進、"甘かったです"
私、"何?、それ"
英進、"いや、予想と期待をぜんぜん超えた板です!" "矢印もパネルで奢りました!"

その話の中で聞かせてもらった、板の出来を羅列しましょう。
テイクオフめちゃくちゃ早い(実はスクエアノーズ効いてます、と)、ドラッグレーサーみたいなドッカン加速、恐るべき動きの良さ(抑えなきゃならない時も)、あの強烈な全周囲ダウンレールによるレール&エッジ・プレーニング性、この長さならスワロテール必須(プレーニングから動きに変えるリリースには穏やかなテールデザインでは不足)、ボリュームは全く気にならない(この1本、3 1/4"という最大厚)、などなど。

ダメなところ。
ぼかしてしまった下半身のカーブ(こんなにカーブは要りませんでした、ハービーさんのようにズバッとストレートなラインが正解です)。だから次からここはすぐ変えることに。
英進が最初に言った、"甘かったです"、というのはこの部分のことでした。
つまりハービーさんのサーフデザインは全くそのアプローチと波乗りのアイデアを忠実に反映したものだから、板のデザインの全てのパートにおいて、変に控えめな形状構成をどこかに用いるのはかえってバランスをスポイルする、ということなのでした。

で、話のシメが分かりやすくて?、面白い。
"三井さん、この板50代のサーファーに熱烈お勧めです!"、だと。

なんだそりゃ?、と思ってしまうところですが、つまり今の(乗れてる)若い子のサーフィンのようにポケットのマニューバーじゃなくて、ポケットはぶっ飛んでショルダーで遊ぶアプローチに覚えのある50代には実は分かりやすい。
実際に年齢制限があるわけじゃないので、40代や60代も馴染むサーファーは多いはずです。

うかつにも私、この板、一般的にお勧めしたりオーダーの対象にはなりずらいのではないかと、なんとなく決めつけていた気がします。
だからこそ、スタディとはいえハービさんを象徴するカラーや矢印もむしろ逆張りのはぐらかしには必須だなと。

ところが英進はぜんぜん遠慮要りませんということで、カスタムオーダー大歓迎です。
まあたいていの皆さんは矢印いらないでしょうけどね、と。

そういや、しばらく前にも申し出があって、そのままその話は進めていなかったのですが、とあるハワイの優秀なサーファー・シェイパーから英進のチャイン・ツインが欲しいんだけど、というのが本気らしい。
そのうちその話の続きを紹介できれば面白いです。