


PAVEL 6'8" RASCAL, ちょいと久しぶりにフィッシュを思い知らされました。
ここしばらくラスカルもフィッシュも持ち出していなかったので、先日ふと思い立ってラックから取り出す。
海の中では、今日は短いですね、と言われるけどなんたってこれラスカルだし、しかも6'8"。ここのところ7〜9台の板ばかりだったから少し短いっちゃ短いけれど、楽チン教の私にラスカルはベスト・フィッシュ。
その朝の波は、いつものように来ても腹ちょいとかのアベレージ小波だけど、オフショアに沖の風うねりらしくちぎれてブレイクはいろいろ。
まあ、乗っただけみたいな波が何本かの中に1本だけハッとするセクションが出た波あり。そのセクションでのラスカルったら少しくだけたターンからこっちが慌てさせられるスピードでドライブすると、まるで板が自動操縦でも始めたようにトップをカーブしてその先に飛んでいきます。
いつもお伝えするように、またそのような板と普段から波乗りを共にするみなさんはちょいちょい味わっているように、ホントにいい板が体験させてくれるある一瞬の別な速さと、これが走る板なのね。
その頂点がPAVELだし、エムズはそういう板を預かり、みなさんにお届けさせてもらっていることに改めて感謝です。
キャリアの全部がオルタナティブな私としてはフィッシュのそれはどっぷり身に染みていたつもりでしたが、少ししばらくぶりにフィッシュしたらそれを初めて知った時のようなショックを味わいました。
修行が足りませんな。
私の長年の友人のあるフィッシュ男がいて、その口ぶりからはいろんな板のいろんな波乗りをしてもフィッシュは波乗りの芯になってスパイラルしてるのが感じ取れる。
見習えることがあります。
本当にいい板を作る作者がこめる速さはフィッシュだけのものではないのだけれど、その速さはもちろん、ひと組のターンを通じてまったく魚になったみたいなあの行き感は何なんだ?!
リッチがいつも言ってる、"フィッシュはカタチのことじゃないよ、あのフォイルよ"、が生むあの行き感とそれを操作するカタチとテール。
ここ数年のコロナ禍、個人的には膝を怪我して地元の地形がドツボ続いたりで、ここ3年ほどは波乗りが足りないだけでなく質も足りないのはわかっちゃいたけど、それに慣れちゃうのはダメよ、と、ね。
それなのにこれから冬だってんだから、だから暖かいウェットはありがたい。
