ファンタスティック・アシッドならでは独創的なハルの一つがこのモデル、マイカル・P

　ボード前半にハル、後半にはVEE。そう言うとVボトムと同じようなデザインにも聞こえてしまいそうだが、全く違うコンセプトとデザイン・シェイプ。　

馬に乗せたこの板のボトムを見ればそれほど込み入ったデザインに見えないものの、実際のところこのボトムはとても複雑なフェイズ変化が与えられている。
ボトムはノーズからエントリーまでディープなベリーで始まり、センターロッカーに差し掛かるあたりではトライプレーン・パネル状の変化するものの、そのセンターパネルは一般的なTPHとは異なり大きめ緩いカーブを持つ。
両足の間からはそのセンターパネルは幅を無くしつつ、パネルが明らかにカーブを持つVEE状に変化してそれはフィン直前で最大に達し、フィンエリアを向けるとややリバースしてカーブを抑えたパネルでテールを抜ける。

レールフォイルもこのモデルをアシッドのラインナップの中で特徴づけていて、全般にソフトなダウンレール・フォイルを持ち、テールエンド近くフィンエリア後半にのみ適度なエッジが与えられる。

アウトラインとロッカーはとてもナチュラル。
これらのデザイン・コンセプトが生むのは、ダウンザラインとターンの前半にはハルの滑走感とペネトレーション、ターン後半では大変滑らかでナチュラルなシングルフィン・ターンを。

さらに作者トリスタン・モースがこのモデルに加えたフィーチャーはモデル名の由来にもなっているマイケル・ピーターソンの、あの高速ライドとセクションを抜けたところで繰り出すクラシックなカットバックをこのモデルに見事なデザイン。

この１本は光によってわずかに茶系も感じさせる薄いグレーティント、ウェットサンドグロス・フィニッシュ。

7'8" x 22 1/4" x 3 1/8"　トリスタン・モース・シェイプ＆カラーラミネーション／山王グラス
￥２７６、５００（フィン別・税別）・￥３０４、０００（フィン別・税込）