


と、この板を呼んではみましたが、私が勝手にここだけの名前をつけました。英進君がなんと呼ぶかは知りません。
佐藤英進もこの板をプロダクション・ラインに加えるつもりで削ったわけではなくて、彼自身のためのスタディ。
ハービー・フレッチャーは英進のヒーローの一人だそうで、それ分かる!
昨日、英進と話していて聞かせてくれた、自信のプロ・ロングボーダー・キャリアの延長上に見つけた未着手の波乗りアイデア実験。
ハービーさんはフレッチャー一家の親分、フレッチャー兄弟の親父、アストロデッキ総裁。
少し前のことを知っているサーファーならビデオやDVDなどでみんな目にしたことがあるでしょう、ハービーさんのサーフィン。
今どきかどうかなんてどうでもいいし、それよりもハービーさんが映像ものにたくさん露出していたその当時だってみんなが真似するような流行りものではそもそも全くなかったくらいだし。
暴走機関車、グランドファンクだわ。
で、そのハービーさんの板はこれまた誰か他に乗れる奴いるか?!、ってくらいの独創の塊。
特に必ずと言っていいほど採用していたのはスクエアなノーズ。な、だけじゃなくてドッカンレールのフォイルのままノーズもドッカンダウンフォイルで、そのままスパッとカットした形のノーズをぐるりと周る。
ところがこれが全然冗談じゃなくて、だってハービーさんのサーフィン見れば分かるでしょ。
あの謎のノーズライドをサポートするプレーニングデザインがあの板には隠されている。じゃなきゃ、いくらハービーさんだってあれは出来ないはず。
というわけで英進はヒーローと崇めるハービー・フレッチャーの波乗り流儀と、そのお供である板、サーフデザインの発掘調査を開始。
ここで面白いのは板のサーフデザイン探索はもちろん、波乗りアプローチもろともセットで吸収することがターゲット。
これ、シェイパーとしての発想力と独創性に未知の外力が加わったその先の様子はどうだ?
それと合わせて高いレベルのサーファーが、自身の波乗り資源消費ではなく未着手のメモリー開発しようっていうわけだ。
それはSNSをピロピロして目に止まった画を拝借して、"いろんなタイプ"の板を器用に乗って見せるということではないのは、見ているこちらとしても大いに盛り上がるし、だいいちそれがいいライブってもんじゃないか!
て、ここまで読んでくれたら方の中にはもちろん私が言うハービーさんの映像を見た人もいるでしょうし、見たことないからゆうちゅうぶほじくってみるか、という人もいるかもしれませんな。
どちら様もぜひあらためて見てみませんか、すんごいから。
