EISHIN surfboards, 6'2" Fitz Roy
2021.12.30

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マイノリティの巣窟、砦、隠れ家、なんでもいいんですがエムズはそんなふうにも呼ばれます。

特にマイノリティであろうとしているわけではないですが、今やオルタナティブなんて言われるカテゴリーのサーフデザインは来年で40年になるエムズの歴史ではそれらがど真ん中。

もひとつ、あえて言わせていただくと、そんな中でも例えばPAVELやVELZYのように比べるもののない頂点を極めたサーフデザインを始めとして、誰かの真似ではない筋の通ったオリジナリティを持つサーフボードたち。
そういうものをエムズは預かり、お届けしています。
そういう意味でも、マイノリティなんだから胸張っちゃいましょう。

エイシン・サーフボードもそのひとつ。
時々紹介する、そして今日のお題のフィッツ・ロイは、1980年前後にオーストラリアのホット・バタードの主テリー・フィッツジェラルドさんが編み出したドリフタを追求したデザイン。

そういう意味ではこの板、まさにテリーさんのオリジンを元にしたスタディなのですが、肝心なポイントは今誰もこのデザインを追求してないでしょ、ってとこ。

誰もやってないのを探し出してくりゃいいってもんじゃもちろん無くて、このサーフデザインにピンときて勇気を持ってトライしているところを、私は大事に思います。
だって今は、ラベルが違っても流行ったものを後追いするようなやり方ばかりがたくさん目に入るもの。

ドリフタはですね、むしろ逆にもっと多くのシェイパーたちが研究していないのが不思議なくらいに、とても優秀で一つのデザインとして扱われるべきサーフデザインです。
私自身、80年代の初め頃にドリフタに触れてすごく衝撃を覚えました。ですから数年前に英進がフィッツロイをやり始めた時には驚いたものです。

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今日、紹介しているこのカスタムオーダーの6'2"、実はオーダー主にとって2本目。ハマったそうです。
彼はエムズでPAVEL BONZERなどを追い求めるコアなサーファーですが、ドリフタ/フィッツロイがその彼に響いたのも偶然ではあるまい、と。

クイーバーに追加された2本目のフィッツロイ、波乗りリポートが楽しみです。
お正月休みに乗れるといいなって、言ってましたからね。

フィッツロイ、ご質問・オーダーのご相談お待ちしてます。