Parlementia Hull
2021.05.28

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パーレメンティア・ハル、この板のプロジェクトの話、先日発売になったBlue誌で書かせていただきました。
みなさんから来店していただいた時やメールなどでも、読みました、面白かったです!、とお声がけいただいて嬉しいです。

Blueさんには巻頭特集で、しかもたっぷりしたボリュームで扱っていただいたので、細大漏らさずお伝えできる内容になったと思います。

それでもファンタスティック・アシッドの製作者トリスタン・モースと私は、いつも色々な話題や打ち合わせをやり取りする中で、さらに周辺の話やその後のリポートなどを聞くことができます。
こちら、エムズのオフィシャルサイトではそういったこぼれ話や、しまっておくにはもったいない話なんかもちょいちょいお伝えしましょう。

記事の中でも解説した、この板のためのストリンガー・デザイン。
いわばビッグ・ウェッジ・ストリンガーは、ブランクスでノーズで2"+・テールエンドで0、と書きましたが、一般的にはブランクスは求めるサイズと取り出したいロッカーを見極めてノーズとテールは少し切り落とすことになります。
ですからテールで0と言っても実際のボードでは、テールエンドのストリンガーが無くなってしまうわけではありません。

ウェッジストリンガー全般に共通する機能的要素ですが、特にこの板の場合はノーズ寄りにボード全体の中で比重の大きい木材が集中して重さを持たされています。
これ、外面的にボードのデッキを平面で見るよりも実際のボリューム配分は、かなりボード前半・ノーズ寄りに片寄ります。

ボード写真から両脇のフォーム部を取り去るイメージで、ストリンガーだけを取り出してみてください。
そうすると今度はデッキ面からだけでなく、ロッカーを横から見たストリンガーもイメージできると思います。
どうでしょう?、特にこのような板ではボードの最大厚もボード中心部よりも前寄り、さらにテールに向かってはフォイルされていくので、ストリンガーだけを見てみると太い方に厚さも寄っていることが想像できますね。

ストリンガーだけを持ってみることをイメージすると、太い方、かなり重たい。
それがあのビッグサーフをドロップするときに、大きな効果を発揮するというわけです。

例えば一般的なビッグウェイブ・ガンでは、太くて思いストリンガーでもこのようなビッグ・ウェッジはあまり見かけない。
パーレメンティア・ハル、この板はビッグウェイブ・ガンではまず見かけない"ディスプレイスメント・ハル"ですから、ボード前部から中心にかけてのディープででっかいベリーが大量の水を押しのける作用をするデザイン。
それが、この強烈なストリンガーをトリスタンが用いた理由です。

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ところでこれほどのプロジェクトで生まれたこの板、当のトリスタンから何度か聞かされた話では、普段の波やスモールサーフでも超最高なグライダー・ハルにも化けるよ!、って。
私、"なにぃ?!"、ってことで、そっちの方のこれからの詳しい話はまた後日。


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