Sim 5'5" Number-C5,
2017.10.26

ニューモデル、波乗りスタート!

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このモデル、ナンバーC5といいます。製作中も何度か写真で紹介しましたが、今日はいよいよコイツのコンセプトを紹介しましょう。

シェイプは、お馴染み佐藤英進。グラスワークはベスト・クオリティを誇る、山王グラッシング。
とりあえず仮フィンで下ろしましたが、もうすぐ本番フィンも上がります。

ここからは何人か、腕利きさんにテストライドしてもらうことになってますが、先週でき上がったこの板をとりあえず私がフライングで2回ばかり波乗りしてみました。
1度目は先週、台風20号のうねりが届き始めたばかりの日、セットは全部ダンパー、みたいなブレイク。
そんな中で1本、インサイドで小さくて速い切れ目を見つけて乗った波。たまたま近所の写真も撮るサーファーが撮ってくれた写真です。
彼のインスタは、suusans_gallery
走るスペースがある1本目の波で、私は板の強烈に速い反応にジタバタしてた気分でしたが、撮ってくれた彼いわく、かっとんでましたよ、ということなので板は速かったみたい。

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で、この板のコンセプト、というかターゲットなんですが、驚かないでくださいね。
最悪にパワーも無くて小さい、しょーもない波。と言うと言葉が悪いかもしれないけど、そのくらい割り切ったコンセプトです。
魚雷みたいな格好に、実はけっこうややこしい仕掛けが仕込んであります。

最近は、小さなパワーの無い波でも十分に楽しめる板はそんなに珍しくありません。エムズでなら、扱ういろいろなブランドで、そのシチュエーションをカバーするモデルがいくつもあります。
でもね、よく出来た"いい板"は、当然ながらいい波やいいセクションでその本領を発揮して、ごきげんなワケです。

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ナンバーC5は逆に、ある程度パワーやサイズのある波ではかなり敏感なはずです。
その分、すごくパワーの無い波ではサーファーのわずかなチカラで板は大きくターンします。ここで肝心なのは、ただ板を振り回す動きではなく、ターンする、という点です。
そういう波、わりと年中遭遇するわけですが、単に良く動くというのではなくて、もうちょいといい波で繰り出すマニューバーを楽しめる、というのがターゲット。
ですから、ここから先jは私じゃなくてね、マニューバーを身に付けたサーファー達に試してもらいます。

もう一度言いますとね、割り切ったコンセプトです。ですから、逆の贅沢かもしれません。
そういう板がひとつくらいあってもいいと思いませんか?

Simはオラオロから始まったシモンズのブランドですが、このNC5はいわば変位種になりますね。
興味のあるみなさん、ぜひご相談ください。