


このプログラムは単に廉価版ではなく、エムズと山王ファクトリーのクオリティを一切妥協せずにシンプルなグラスプロセスを採用することで価格を抑えたプランです。
特にコロナ禍以降のここ数年、世界中であらゆる物事と製品もマテリアルも大幅な価格上昇、そして日本では異常な円安が加わり、サーフボードも価格上昇が起きています。
ありがたいことにエムズ・山王ファクトリーではPAVELはもちろんFANTASTIC ACIDも、そのそもそものデザイン・シェイプの世界中のトップ評価とファクトリーのクオリティによって、上昇が避けられない価格をみなさんが受け入れてくださっています。
一方で私たちもみなさんに少しでもお求めやすい価格で提供できる方法を模索して、レギュラーなグラスプログラムからクオリティを犠牲にせずに簡略化できるグラスプログラムを、オーダーするサーファーが選ぶことができるように整えました。
それが山王ファクトリー基準の、ホットコート・サンドフィニッシュです!
基本的な仕様は以下の通りです。
・カラーはクリアのみ
・仕上げは、ホットコートサンド・フィニッシュ
・フィンセットアップはグラスオン・フィンプラグ仕様の全てから選択可能
・グラスオンの場合では山王ファクトリーの基本通り、全ての板のためにそれぞれのフィンをワ
ンオフ製作し、そのカラーもそれぞれにカスタム可能。
・リーシュプラグかグラスループ選択可能
つまり通常のプログラムとの違いはクリアグラスでホットコートサンド・フィニッシュのみというところだけになります。
ホットコートサンド・フィニッシュはあまり耳馴染みのないみなさんも多いですが、シーン全体を見渡すと詳細に表記されていないだけで、実際にはサンドフィニッシュとして扱われている多くがすでに標準的に採用されています。
山王ファクトリーでの仕上げプロセスの基本は、グロスポリッシュあるいはウエットサンド・グロスフィニッシュのどちらかです。
これらの仕上げはラミネートグラスの両面にホットコートを施し、その後サンディング、さらに両面にグロスレジンコートを施します。
最終的に光沢仕上げすればグロスポリッシュ、艶消しであればウェットサンド・グロスフィニッシュということになります。
ホットコート・サンドフィニッシュは上記のラミネートグラスに施したホットレジンコートの完全硬化後にサンディングして仕上げとするプロセスです。
山王ファクトリーでのホットコート・サンドフィニッシュは、特に強度・シェイプの細密な再現度・プロセス全体の最高のクオリティを見直して導入しています。
このプログラムのためのエクストラ・タッチも導入しています。
もちろんそれは山王ファクトリーのシーンでも別格という評価の基準に、いっさい妥協するものではありません。
その結果、通常のグロスレジンコートからのフィニッシュと比べて価格を抑えることができます。
それぞれのモデル・サイズ・フィンセットアップによって価格見積もりが違います。
今日のこのポストでは今までに製作したPAVELボードの中から、クリア・ラミネーションの板たちを選び出してみました。
これらは全てレギュラーのグロスレジンコート・フィニッシュですが、今回から受け付けるホットコート・サンドフィニッシュと見た目がまったく同じです。
ごく一部のモデルたちですが、オーダーを検討されているみなさんの参考にしていただければと思います。
PAVELは今年2025年のカスタムオーダー受付中です、ぜひお気軽にご相談ください!
