このモデル、リッチ・パベルが70年代のディフェンダッファーのツインフィンで閃いたアイデアをデザインしたものです。
もちろん単なるレトロ・レプリカのようなアイデアではなく、リッチはFISHの加速フォイルをベースにこの特徴的なアウトラインをクリエイトしました。
カーブの多いアウトラインとワイドポイントのセッティング、エリアをキープしながらテールへ向かうラインとテール寄りに施されたPAVELならではのマイクロウイング、それらの組み合わせがこのモデルのイメージと雰囲気を表現していますね。
ボトムデザインはわずかなVEEエントリーからフラットを経て、ごく浅いシングルコンケーブのセンターパートを過ぎてスライトVEEコンケーブというパネル変化。
そのスライトVEEコンケーブの中に片側2本づつのチャンネルですが、その2本のチャンネルのリッジのレベルも変えられてあるというとても凝った面変化が施されています。
アイデアの元は70年代にあっても、そのプラットフォームのメリット・特長をPAVELの先進的なデザイン・シェイプで磨き上げたモデルです。
カラーリングのアイデアはお馴染みさんのオーダー主さん、とってもストレートなカラーコンボをやはり70年代を感じさせる切り返しを用いて、さらにテールに向かってラップカット・ラインも絞るというクラッシーなリクエスト。
黒のレジンピンもラップカットと調和させました。
山王ファクトリーの製作するワンオフフィンはデッキのインセットとカラーマッチして、ストーリーの整った仕立てです。
板のどこを取っても、ぽいとか、風とか、そういうところの無い潔いお見事なリクエスト。