サーファーからのリポートです、PAVEL Tribute Fish
2024.08.19

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ここのところ、トリビュート・フィッシュの波乗りリポートを聞かせてもらう機会が重なったので、ここらでまた報告。

どのサーファーの話も実はその本質は共通しているのですが、もちろんそれぞれのサーファーによって波乗りの環境やクイーバーの内容が違うのでリポートの中で出てくるストーリーが色々でとても興味深いし聞いていて楽しい。

"あの板、余計なことしようっていう気にならないんです"、と言ったのは馴染みのファミリーの若者。とにかくターンとそこからの伸びの気持ちよさだけで満足させられる、というような話を聞かせてくれました。
彼はここ数年、サーフデザインそのものを幅広く楽しむことをしていて、もっと子供の頃は早い話がスラスターでマニューバー志向の波乗りを覚えて、だけど彼の世代にしちゃ早々と趣向がガラリと変わったみたいで、話していていつもナチュラルな子。


PAVELクイーバーがすごく充実しているSさん、ですからキールハーラーもすでに数年波乗りを重ねていて、高速本物フィッシュでありながら動きも自由というところが大好きな1本。
Sさんはまずトリビュート・フィッシュはキールハーラーみたいに動かすもんじゃない、と。
そこから先は上の若者と一緒で、いいターンしてドビューンと行く!、と。
その時のトリビュート・フィッシュはとんでもない。


やはりPAVELフィッシュもこれで3モデル目のYさん、どれもお気に入り。
つい先日千葉の某ポイントMのなかなかいい波で、トリビュート・フィッシュ開眼。
あそこでいい波ですからね、いい、っていう時はとてもいい。
その波でのトリビュート・フィッシュは単にテイクオフが早いっていうだけでじゃなくて、感覚的にはテイクオフの前から滑り出してる始まり方。
そしてボトムへのドロップがこれがまた最高、ということは降りる勢いに不足なんかが無くて速くて、その降りること自体にすでにトピックがあるわけだ。
そういう降り方する板ってボトムターンもそのサーファーのベストをやらせてくれる、っていうとこあります。
だから、Yさんもすごくいいボトムターンして、あとはいくらか舵を与えればそこから先はまさにフィッシュというわけです。


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このモデルは原点的・ベンチマーク的なフィッシュを、その根本的なデザイン要素を最大に生かしたままリッチ・パベルの超高度なデザイン・シェイプ力で整え尽くす。それがデザイン・コンセプト。

ですから、同じ本物のフィッシュでもあらかじめモダンマニューバーへの適性を仕込んだモデルのような何でもあり系の動きとは違う。
そりゃ乗り手が遣り手ならぐりぐりと振り回すことも付いてくるんだが、上の若者が言うようにそんな気が失せるくらいの説得力。

だからトリビュート・フィッシュなんで、フィッシュをトリビュートしたサーフデザインということなんである。

よくできたフィッシュの全方向の適応性はそれはもちろん現代の御利益として、その先の純度にムズムズし始めたサーファーにぜひ乗っていただきたい板。