Speed EXH, FANTASTIC ACID
2023.11.03

231102_SPHEX_1.jpg231102_SPHEX_2.jpg
ホントはね、EXHはプランシェイプからして独立したモデルなんですが、これはスピード・ハルのEXHバージョン。 

EXH、ひとつの独立した過激なモデルとしてだけでなく、今度はオプションで選ぶことができるグラススケジュールのレシピに展開したわけですね。

ただしこのEXHバージョン、私はいつもお客さんに"危険物です"と紹介するように、覚悟というかキモが要ります。

EXH、ディスプレイスメント・ハルの持つ最も重要な特色のひとつ、テールエリアのフレックス&トーションを最大限にというよりも限界まで求めたモデル。
つまり、もともとその特色(作者によっていろいろですが)をシェイプ・フォイルに仕込んであるハル、そりゃ削り上がりのフォームのままなら指先でテールエンドのストリンガーを軽く押すだけでフニフニするほどだけど、そのままじゃフィンも付かなけりゃ波乗りなんてもちろん出来ない。
グラスしなくちゃ。

もちろん、フニャフニャであればあるほどいいというわけではなくて、あくまでその特色を最大化したハルのレシピのひとつ。
それがそのグラスを最小限にしたEXH、というわけ。

当たり前ですが、強度も最小限です。
下ろしたその日に、しくじって折っちゃうかもしれない。衝撃に対しても普通(何が普通かにもよるけど)よりもちょいと弱い。
まして、ふっとまーくがむにゃむにゃ、みたいなことなら接近すら注意である。

ですからEXH、ホットコートとサンディングはボトムとレールまでだけ。デッキのインセットはホットコートすら無し。
いい波で、こっそり楽しむ板。