ベージュ、カスタムオーダー・ボード
2022.03.04

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今日のこれ、決してすごく珍しいテックではないけど、レジンカラー・ラミネーションのフリーラップって、そもそもこうなるもん的なアプローチなのに何だか出るねぇ。


私たち、昔から"板の顔"なんて言いますが、単に板の見た目というだけじゃなくて発する雰囲気全体、それはカタチ・カラーとそのニュアンス・各フォイルパート、などなどの集合。

私たちエムズもこうして皆さんにご覧いただくこのサイト、またインスタなどのSNS、モニターやスマホで見る写真にはその顔を感じてもらうのは難しいのは確かなんです。
ですから私たちは、ご覧いただく写真に私たちが感じている雰囲気や要素が少しでも反映されるあるいはそういうものを選ぶように、素人写真なりにトライしてみます。

逆にそのSNSで見ることができる限界を利用した、SNS見では似てるように見えるいろんなマネごとはあらゆるカテゴリーで横行しているのもまた事実ですね。

ベージュのジャック・デル・レニー君、すでにあちこちで紹介している通りSTART to FINISH、つまりデザインから始まりシェイプからグラッシングの全てのプロセスを彼自身が行います。
こういう製作スタイルでは作者の全てがその顔に、それもモロに表れるものです。

サーフボード作りの仕組みと流れにはいろいろなパターンがあり、ジャックやトリスタンのようなトータルなセルフビルドそのものは必ずしも珍しいわけではありませんが、プロフェッショナルとしてある程度のボリュームを生み出して、なおかつその板とグラスのクオリティと、さらにクリエイションと雰囲気まで高く両立するというレベルの話になると、これはもう明らかに珍しい。

一方でプロフェッショナルなサーフボード作り(これは単に職業製作ということじゃなくて、そういうことと併せてサーファーならではの純粋なサーフボードに対する本気と向上心までを持ちキープし続ける、という意味で私は言ってますが)の場では、シェイパーはシェイプ、グラッシングはそのシェイパーとお付き合いし合うグラスショップ(ファクトリーですな)が引き受ける分業制が一般的です。

ですので、グラスショップと一言で言ってもそのファクトリーの各パートの職人さんが、その個々人もチームも同じくそのレベルのレンジも世界もサーフィンワールド。
みなさんもぜひ想像力を効かせてみてくださいね。

SATART to FINISH、分業制、どちらがより良いということはありません。
一人でもチームでも、どんなサーファー・ビルダーか、です。


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んで、今日紹介しているジャックのベージュ、エムズがお預かりしてお届けしていますから頻繁に登場していますが、昨年コンプリートなファクトリーをスタートさせて以降、彼自身も生み出す板もサーフボードのトータルな要素をすべて驚きのスピードで向上させているのはセンセーションです。

彼の人柄とスタイルがよく現れた、板の顔。

ベージュの板についてご質問いただいたり話したりする機会があった方には以前よく、ジャックとベージュは化けますよ、って話したことがあります。
もう化け始めてますもん。

若いやつはスピードもゲインもすごいね!
だって彼、まだ20代前半よ。サーフボードに触るための避けて通れないノウハウやテックはセンスと一緒に時間(時間当たりの経験の嵩ってもんがありますもの)が要るものです。
例えば日本なんて四季の気候条件の違いが大きいから、そこを丁寧に逃げずに仕事を上げていくのは、本当に大変なことなんです。だから四季を何回も重ねて経験するってこともたくさんあるんです。

AUSはその点では日本よりも有利とは言っても、この進化の仕方には彼の吸収力と、おそらく良いものが与えられる人柄なんかもあるんだろうなぁ、なんて私は想像します。

ベージュ、次回カスタムオーダー受付中です。
ご相談、お待ちしています!


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