このモデル、略してMCと呼んでます。VELZYのクラシックラインの代表モデル。

１９５０年代のバルサ期にはすでにナンバーワン・サーフボードとして名を馳せた、デイル・ベルジーとベルジー・サーフボード。
その後、サーフボード・ブランクスがウレタンフォームに移り変わって６０年代を迎えて、デザイン・シェイプの自由度が増すとデイル・ベルジーのデザインはさらに豊富にそして大胆なものまで発展しました。

デイル・ベルジーの基本的なデザイン、それらはアウトライン・レールフォイル・ロッカー・ボトムコンツアーに表すことができますが、驚くべきはそれらの各要素はその時代の優れたボードたちがフォローしてクラシック・サーフボードの基本骨格になったのです。

もちろんそれらはサーフシーンに度々起きる流行り的傾向を超えた本質的なサーフデザイン。

１９７０頃から１５年ほど続いたほとんどショートボードだけの時代に区切りがつく頃、デイルがリアル・クラシックのデザイン要素を整えて世に出したのが、このModern Classic / MCです。


先日、私たちの山王ファクトリーでやっとグラスワークを開始したリッチ・パベル・シェイプの数本のMCのうちの１本がこれ。
ディープなディープなレッド・ティントですが、普通の赤じゃない。ワインほど赤くないし、ルートビアほど茶色じゃない。黒、を持った赤。

しかもこの１本、このままモノカラーに仕上げるわけじゃやないんですよ。

これら数本のMCたち、凝ってるけどしつこくない、本当にクラシック、つまりこの板を手にするサーファーにとってライフタイム・ボードに。