サーフスケートは拡大増殖中です。
現在、主にスイングトラックをフロントに搭載したイージーなものから、リアルなレールワークに近づけたサーフィンのドライブとターンをシミュレーションするもの、スケートのアグレッシブなアイデアをサーフィンに持ち込みそれをまたスケートに持ち帰りという繰り返しをパフォーマンスに置き換える指向、などへと発展しています。
またロングスケートは以前の単なるロングボード・サーフィン風のようなものからダンスカインドなステップワークをフィーチャーした路線も。
エムズでは上の二つ目にある、サーフィンに効く、それもできるだけリアルなダイナミクスを体験できるツールとしてのスケートボードを追求してお届けしています。
最近ではすでにあちこちで言われるように、スイング系トラックによるスケートボードは、あえて言うとターンというよりも回頭性の良さを利用したサーフィン的なボディムーブのメモリーには役立つものの、ポジティブなレールワークとダイナミクスを伴う筋力ワークがもたらすリアルなボディワークにはプアである、と。
これらのスケートはサーフィン初心者やスケート体験のない人、それとスノーボードでカービングを学びはじめた人たちにはとても有効なツールです。
ここでちょいと余談ですが、特にスノーボードではこのボディムーブのメモリーには効果的なのは、基本的に滑っている限り落下による重力が常にアクセルになっていると言う点です。
ところが波乗りにおけるドライブとスピードのゲインというアクセルの効果は、サーファーが取りにいかなければならないのです。
ですから少なくともサーフィンへのフィードバックを求めてスイング系トラック・スケートへと足を踏み入れたサーファーは、そのステップアップとしてドライブ系スケートへと進むのが良し、なのです。
なんでこれ、こうまではっきり言えるかと言うと、そもそもサーフィンのお稽古として始まっているなら、だから。
さてエムズのセレクション、まずはWAVESKATES。
この銘柄はかれこれ15年近く私たちのファーストチョイスとしてお勧めし続けているので、お馴染みのユーザーが多いです。
WAVESKATESを主宰するアマネは長らく私たちのクルーの一人であり、彼自身は上で説明した3番目の先頭を行く。
なんでその指向が2番目に一番効くプロダクトを生み出したかと言えば、3番目が純度を極めていけば2番目を満足させる作りになってしまうから。
店主たちの世代はずいぶん昔、それこそ今で言うサーフスケートの無い頃、なんとかサーフライクなスケートボードを求めて大きめなデッキにライザー(その頃はスペースパッドなんて言いましたが)を多段化してハイトを上げて柔らかいブッシュを入れたトラックをセットして、波乗りのレールワークに近い深い板の角度とスタンス感をカスタムしていました。
(この話は、このポストで紹介しているベンとトークしている脇田貴之氏の話の中でも出てきます)
ウィールも径が大きくてできるだけ柔らかいものを探して使用しましたが、私などは飽きたらなくて昔のローラースケートのウィールを探し出して使ってみたりもしました。その時代すでに、そういうのレアでしたから。
で、WAVESKATES、そのようにサーファーが求めたスケートボードを現在考えられるいっぱいまで極めたプロダクト。
もちろん、単にマーケットの既存するパーツを組み合わせたものではない。
デッキも、トラックも、大評判のウィールも、ベアリングまでオリジナル・プロダクト。
そこいらへんにゴロゴロしてる物といえば、ライザーとネジくらいなもの。
そして最近エムズのセレクションに加えさせていただいた、BEN WEI / Performance Cruiserシリーズ。
ベンは昔オーシャンサイドのサーフライド(あの頃はまだホビーだったかな?、定かじゃ無いです)で働いていた頃からの知り合いで、そういやサーフスケートっていうセリフを体現した最初のサーファーだったかもしれません。
ですから2番目のサーフィンに効くスケートボードを誰よりも知るサーファーの一人。
このパフォーマンスクルーザーの大特長はターンでのボード後半ねじれが、サーフィンのターンでのダイナミクスとボディワークにを再現するところ。
このモデルたちはライザー多段化でハイトをあげてあるセッティングと、トラックのナローハンガーも特徴的。
当然ながらウィールは大径でソフトコンパウンド。
これらの組み合わせで、特に前足が主導する深いレールワークと同じように板を深く寝せることができて、なおかつリアルなドライブをシミュレーションするのです。
もちろんこれらのスケートボードはエムズにて、あるいはエムズのオンラインストアでもお求めいただけます。
ご質問もぜひどうぞ!
さて今日は私の説明はここでおしまいにして、いくつかの動画をご覧ください。
語っていても、語っていなくても、見れば分かります!
まずはベンと脇田貴之氏のスケートとトーク動画。材料が重すぎてここではご覧いただけないのでエムズのインスタグラム、今日23日のポストでご覧ください。
面白いよ〜! アカウントはこちら、
instagram / ms_surf
211020_F.MP4
これ、Fタイプ。フラットでこれだけドライブする、つまりリアルな加速は波の上でどえらい差を生む。
211020_S_RIP.MP4
アマネ、言いたいこと、いろいろぶち込んでます。