カスタムオーダーのカットニス、シンプルにクリア／ウェットサンド・フィニッシュのリクエスト。
今週上がったこの板を取り上げてこのモデル、カットニスを詳しく紹介しましょう。

アウトラインのエントリーからボード中央部にカーブが多く、ボード後半１／３ほどには比較的ストレートな（大きなカーブ）ラインのコントラスト。
この前足エリアのカーブとデッキコンケーブでターン前半のボードコントロール、ターンをリリースすれば作者佐藤英進が言うように縦の速い上がりが特長。




ボトムデザインも、前足エリアではエッジtoエッジのシングルコンケーブ、後半はアンダーレールのフィン外側へとつながる幅の狭いパネル、その内側ではシングルからダブルinシングル・コンケーブへと変化します。


プレーンエリアが広く全体ではレイクの大きめなフィンは、ベース後端にカットが施されて形に対してフレックスの豊富なデザイン。
また片面フォイルのフィンでありながら、フィン内側の一部に施されるコンケーブ（インサイドフォイル）はこのプレーニングエリアの大きいフィンのレールチェンジをクイックにしかも軽くしてくれます。
インサイドフォイルのもたらす、プレーニングの一方でのフィン内側の水との張り付きをいざレールチェンンジでは水から剥がしやすくしてくれる効果です。

これらがこのモデルが持つ、ターン弧のバラエティを作りやすく、同時にとてもドライビーな性格と、速くてしなやかな操作性・乗り味の両立の理由です。

ボード後半に施されたチャンネル・レールはハイスピードのハイラインではエクストラ・バイトを、スープからはテールのレールを逃しやすくします。


カットニスはEISHINボードのフィッシュ・ラインナップの中で、ポジティブなキャラクターを持たせたサーフデザイン。
フィッシュライダーたちにはもちろん、パーソナルなサーフ指向を持つオルタナティブ・サーフデザインを楽しむサーファーにもぜひお勧めするモデルです。