長い、ハル
2020.07.01

毎朝波乗りできる日々が続いていた私の地元も、昨日からの強いオンショアでさすがに波乗り強制終了。
この風が変わるのを待つしかありません。

それでもしばらく続いた朝の波乗りで色々な板を出したり引っ込めたりで、あれこれ試したり発見したりがありました。

200619_3HULLs.jpg
3本のハル。
Fantastic Acid / 8'8" Displacement V-Bottom
EISHIN / 9'4" Macco Hull
PAVEL / 9'4" Mahi Hull

アシッドのVBは私が勝手に、ディスプレイスメント・Vボトムと呼んでいますが、全くその通りでボード前半2/3は高純度なディプレイスメント・ハル。そして後半1/3には超ディープなVEEパネル。
細身のボード前部による強烈なペネトレーション。ひとたびターンを起動すると突如として、波側のパネルがその大きなV角とのコンビネーションによって全く別の回転感覚。
いつ波乗りしても新鮮です。


エイシンのマコハル、これはもともと私のアイデアでリッチにリクエストしてできたマヒハルのコンセプトを佐藤英進にも同じ宿題を投げてできた板。
当然ながら違うデザインになったし同じモデル名ではややこしいので、こちらはマコ・ハルと名付けました。

長い、ロングボードサイズのハルというとシーンで見かけるそのほとんどがいわゆるグライダー系のプラットフォームと組み合わされてダウンザラインの滑走性にサーフデザインが向かうというのが主な傾向。
ところが私のこのコンセプト、例えば主にミッドレングスの、それもディープで高純度なハルライドが持つ重力から解放されたようなあの目の覚めるようなフリーリフトとその速さ。
そして全てのラインが止まらずにターンの先へと吸い込まれるようなあの速さと、重力からの解放感覚。


PAVEL・マヒハル。
エイシンのマコハルのオリジンですからサーフデザインの狙いは同じ。
どちらにも共通したリクエストの中に、広めのプランシェイプ、大きなノーズとややピニーなテール。
大きなノーズはその大きさはノーズライダー的デザイン性が目的ではありません。エントリーエリアからの強大なディスプレイスメント性がターゲット。
ピニーなテールであっても広めのプランシェイプからの絞り込みは、テールのその細さにも関わらず豊富なカーブが得られるはずです。
実際、その通り。

写真のこのマヒハルは私にとって2本目。
1本目よりもかなりダイナミックにディープなハルと、ピークを思い切り小さくしたフォイルド・レール。
この2本目のチューニングはかなり大胆に振り切ったのでちょいとトリッキーですが、自分が乗れてさえいればフィン選択も同じくトリッキーにして笑いが止まらん楽しさ。

このマヒハルとマコハル、狙いどおりディープなハルライドをそのままロングボードサイズにスケールアップした、ロングボードに覚えのあるハルライダーにはお勧めのマストな1本です。


M's SURF & SPORTS
営業時間のお知らせ

TEL045-851-5506

住所横浜市戸塚区東俣野町980-2

営業時間13:00〜18:00

定休日毎週水曜日・第2第4火曜日

駐車スペースのご案内