PAVELのフィッシュ
2019.04.13

このフレーズ、黄門様の印籠くらいの威力があります。
  それほど世界中で評判が立つ。

私たちは長年PAVELの輸入元で、現在は山王ファクトリーでの1年に一度の来日製作で、トップクオリティのPAVEL ボードをお届けしています。
お付き合いいただいているみなさんはとっくにご存知ですが、リッチ・パベルはフィッシュはもちろん、およそあらゆるサーフデザインの素晴らしいボードたちをシェイプします。
今年もリッチのご家族の事情でスタートが遅れましたが、頑張って進行中です。

PAVEL 山王ボードを手にして波乗りするサーファーからは、たくさんの感想や感動の声を聞かせていただけます。
その中には当然ながらフィッシュの話が多いのですが、今日はちょいと面白いリポート。

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少し前にエムズでPAVEL FISHを手に入れたS氏。彼とはもうずいぶん長い付き合いで、かれこれ25年以上でしょうか。
S氏はサーフィン業界のとあるトップメーカー(サーフボードメーカーじゃないよ)で企画から営業までの広い守備範囲で中心的な役割をこなす、もちろんベテラン・サーファー。

役割の都合上もあり、いろいろなショップさんやボードメーカーさんとのお付き合いはとても広く、なによりサーファーですから、個人的にもいろいろな作者によるサーフボードをクイーバーにしてます。

彼のキャリアのユニークなところは、かれこれ25年近くフィッシュをメインのアイテムにしているサーファーなんです。
ですからこのPAVEL FISHが25年で13本めという、ホントにフィッシュを知るサーファー。

そのS氏が、つい先日の波のある朝、この板で波乗りして驚きと感動を伝えてくれる朝一番のメールをくれました。
いろいろなサーファーが知らせてくれる感想と感動、どれもうれしいリポートばかりですが、このS氏の話はそういったたくさんの人たちが聞かせてくださるお話を代表してとても上手にまとめてくれたような内容です。
S氏にはことわっていませんが、そのメールの一部をそのままコピペ引用して紹介します。
ありがとうございます、感謝します。


以下、S氏のメールから。

結果からお話いたしますと、足の裏に三井さんが教えてくれたRichさんの『仕掛け』がしっかりと伝わってくる滑り心地に正直驚きました。巻きの塩梅による適度な重さを当初は感じており、ターンも重厚なのかなと思いましたが、その重さが安定感と加速の良さを演出し、捕まりそうなセクションや普段なら置いていかれたり刺さりそうなテイクオフの瞬間も安心と安定を感じさせてくれました。
少し真ん中気味に立ち、ゆっくりと踏み込んだ時のFish特有の『すーっとした伸び』には完璧にお手上げで、もう1つ上の違うステージの乗り物みたいな感覚を覚えました。本当です。
そして自分が一番強く受けた印象は、適度な板自体の自重とボトムの仕掛けによる『加速度合い』です。
初速は滑らかで上品に、徐々にギアが勝手に上がりどんどん前に進んでゆく推進力。
多分乗り手が慌ててスピードをつけようとしなくても勝手に板が走って行ってしまう、そしてゆっくりと方向転換する際も滑らかかつスピーディー。
どのターンもクィックにはいきませんが(自分のレベルではですが)表現するなら『波の斜面と上手く対話する』ことに秀でた乗り物ですね。
うん〜Richさんと山王(高橋さん)のコラボ、あまり使いたくないワードですが『やばい』と思います、これ。
もっと乗り込んで更に面白さを見つけてみようと思います。
まずはファーストインプレッションでした。

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