オラオロ・シモンズ、ど真ん中のど真ん中、デュアルキールフィンのそしてミッドレンジ。
西方のお馴染みさんからのカスタムオーダー、先日お送りすることができました。
7'11" / セブンイレブンというサイズは最近ちょいちょい見かけるようになりましたが、15年くらい前までだとまずそんなに選択されなかったもんです。
短い板は別として、ミッドレンジから長い板だと何故か2インチ刻みのサイズ選択が多くて、奇数の2・4・6みたいな感じが多かったもんです。
こんなこと自慢げに話すことでもないのでぜんぜん自慢じゃないんですが、私が昔から板を作る(オーダーする)ある時、たまたまVELZY Double Enderのストックボードのサイズ・ランナップを割り振りしている時に8'を7'11"に置き換えたんです。
カスタムオーダー時にオーダー主が選ぶならその1インチはちゃんとその違いを検討するのが当たり前ですが、ストックボードでいろいろなサイズに散らしてインベントリーするなら、まして8界隈の長さになるとその1インチには大騒ぎしなくてもいい。
なんでその、7'11"というサイズを思いついたかというと、デイル・ベルジーがその昔60年代にまさに7'11" / セブンイレブンというモデルをリリースしていたのを思い出したわけ。
で、ここはたぶんなんだけど、デイルさんは当時ロングボードがサーフボードだった時代にそのくらいのサイズ(8界隈の)をデザインしてリリースするのに、ダジャレとインパクトを兼ねて板そのものを7'11"で仕立てたんじゃないだろうか、と。
60年代前半はというとカリフォルニアでもコンビニ・7-ELEVENが急速に拡大した頃だから、デイルさんはそれに乗っかんたんじゃないかなと思うんです。デイルさん、冗談好きだし。
そんなわけでダブルエンダーの7'11"から始まって、私は8前後のインベントリー・サイズに7'11"を多用するようになったんだけど、その頃はお客さんたちからよく"なんで8じゃなくて711なんですか?"、って聞かれたもんです。
いやね、実際には板は長さだけじゃなくて、例えばカスタムオーダーなどの時にも選択したサイズ(長さ)のその板に対して他の要素をどう盛り込むのかによって仕立て上がる板は変わります。