Dylan Jones with PAVEL Twinzer
2025.02.01

もう2月です! 私自身は1月は月の半分過ぎまで正月気分を引っ張っていましたが、さすがに2月と聞けばあきらめるとします。

1月終わりの昨日、ディラン・ジョーンズから届いたメッセージと写真。
彼はここでもちょいちょい紹介することがありますが、PEVEL、そしてリッチ自身にとってもクルーの中の最強クルー。

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ディランを紹介するにはまずは素晴らしいサーファーとして、あらゆる波を楽しむサーファーであることはもちろん、ビッグウェイブの追求は世界のトップの一人。
昨年はマーベリクスでの強烈なスコアを捉えた写真もここで紹介しました。

そして一方、彼が常に狙いを定めてチャージを積み重ねるサンディエゴのブラックスが本気で上がった時の波。
ブラックスは世界でも指を折って数える有数のビッグサーフ・ブレイクなんだが、そしてそこはなんとビーチブレイクなんである。
高い崖から見下ろす波なんだけどそこが本気でデカくなると、まるで崖と正対するみたいな、壁というよりも崖のような垂直に切り立ったフェイス。

ディランはベスト・ライフガードとしてもカリフォルニア中で知られた存在。
ビーチカルチャーが土地の価値の一部でもある彼の地では、優秀なライフガードは有名であることを超えて愛される大事な存在。
ビッグサーフのチャージとともに、ディランのライフガードとしての活躍は大きく報道される。

そのディランはあんまりSNSガイではないのだけれど、たまに私にメッセージや写真を送ってくれる。
で、昨日の写真には、さすがに嬉しそうに板の横に立つ彼。

この板、リッチがパット・カレンにインスパイアされてデザイン・シェイプしたもの。
ツインザーってとこもキモ。

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板の全ての要素が完璧の想起・設計されて、同時にブランクスも細密な指示とともに別注される。
実はこれ、リッチの板作りのいつも起きていること。

いつも板の"カタチ"の話をするけれど、それはなんとなくとか、だいたいこんなとか、そういうんじゃなくてね、板の隅々までの各部のカーブの選択と調和。
山王での製作現場でもアウトラインをいくつも何本も描いてそれらの吟味に時間をかけている要素を目にします。

まあとにかく、この"カタチ"!

そしてそのPAVELで、本気のブラックスをやるディラン。写真は、Will Sooter
それにしてもディランとこの板が波に残しているトラックがすごく特徴的。今度リッチにその理由を訊いてみます。