ちゃんとやってます、マヒ・ハル・プロジェクト。
そもそも事の起こりは去年の春頃。
リッチは私にもよく、なんか作りたい板のアイデア無いの?、つまり自分のための板なんですけどね。
いつもいろんなアイデアを話し合っているんですが、ロングボードサイズのディープで敏感なハルやってみたいねえ、と。
じゃそれは来年作ろうね。
で、今年作ったワケです。
その間に私、佐藤英進にもその同じコンセプトをぶつけてみました。
だから板が出来た順番は、EISHIN 9'4" MAHI HULL、その後に、PAVEL 9'9" MAHI HULLになったわけです。
どちらもサイズの詳細は作り手に任せました。
コンセプトの基本は、すごくディープなハル、小さな(薄くなる、ということかもしれません)レール、デカい頭、細身のピンテール、広い幅、当然ですが厚い最大厚。あとはよろしく!
そんな感じ。
どっちの板も何度か波乗りしているうちにだんだんとそれぞれのキャラクターや特長が分かってきます。
そろそろ分かってきたのは、これどちらにも共通するのですが、波の上下のアップダウンがとても軽やかで敏感、ダウンザラインのとっても速い滑り。
これ、そのままよく出来たハルの典型的な特長でもあるんですが、実はそういうカタチとコンセプトがロングボードクラスにそのまま反映されたシェイプは意外と見つからないんです。
欲しいスピードをアップダウンを使ったトリムでぐいぐい引っ張りだせるし、たとえパワーの無い波でもいいスピードからダウンザラインを見つけてそこに板のレールを運ぶのも簡単。
このコンセプト、実は日本のデイリーなコンディションにすごく楽しい板のはずなんです。
よく出来たハル、特にミッドレングスは小さな波でもハルのトピックを十分楽しめるものですが、それでもさらにそれがロングボードクラスならさらに充実するワケです。
単にサイズだけでなく、日本の(たぶんどこでもわりと同じような事情だと思うんですが)小さな波は力が無いだけでなくシェイプが無い(ことが多い)。
だからハルの濃厚なフィーリングがちょいと削がれる。
そこをロングボードクラスで取り返そうという企みがこのコンセプト。
自画自賛みたいで恐縮ですが、まんまと当たりました。
前にも書いたんですが、スピードシェイプ系の長いハルよりもそういう小さな波(もちろん、もうちょいサイズがあればさらに強烈でしょう!)では特にどっぷり浸かれます。
PAVELでもEISHIN Surfboardsでも、どちらでもカスタムオーダーが可能です。
そんな感じの波乗り、お好きならぜひご相談ください。