2020.05.07 UP DATE
ウエンズレイデールの例

ベージュ・サーフボードのジャックくんの地元です。

しばらく前に紹介しましたが、彼の地元では波乗りは禁止も自粛もありません。
その代わりサーファー達には海の中が混まないように、サーファー同士の判断と行動が求められます。

これ、日本でもいけるんじゃないの、というよりもどこでも通用する一番まともな考え方とやり方の一つだと思います。

ところが彼らの地元のそのルールにユニークな条件があります。
そのルールが守られているか、その場所ごとにどのくらいのサーファーの数がOKなのか、そのジャッジを警官に委ねるというルールです。
え、警官に見張られるの?、と思うかもしれませんが、個人的に私はこのルール有りだと思います。

だって、混んだ状態にしなければいいんだもの。というよりも、空いてるようにする感じ。
ビーチに行って、ここにはすでに十分な数のサーファーが入っているのか、自分が入っても余裕なのか、そういう判断をすればいいだけ。

警官はビーチには張り付いて見張ってるわけじゃないみたいだけど、いずれにしても不定期に回ってきてチェックしてNG出されたらその時一番長く波乗りしてるサーファーから何人か上がる、と。
そういう判断、皆が同じ基準を持ってればいいけど、そこがそううまく揃わないのが常。
どうせ誰がジャッジしても文句が出るなら、いっそのこと警官にジャッジを委ねるほうが面倒がない。

確かにこの例はオーストラリア、波乗りはビーチカルチャーの中心だからこそできるってのはあります。
なんたって、たいていの警官もサーファーだったりしそうだからね。

チェックして余裕ならリラックスして波乗り。
もうすでに十分なら誰かが出るのを待ったり、他をチェックしたり、それでもダメなら誰もいないブレイクのないところでパドルだけしたっていいし、それがアホらしいならまあその日は家に帰る。

で、実はこういうことってコロナ禍の今に限らず、ほんとは普段からそれが理想だけど、ここはまあ少し現実から飛躍として。
だって日本のポピュラーなサーフエリア、例えば湘南や千葉はもちろん、世界中でシーズンや週末、あるいはいい波に殺到するサーファーやポイントの様子はメディアで伝えられています。

でもね、このウエンズレイデールの例の考え方とそれを実現できるハートは私たちが波乗りに戻るための参考にもなるし、そのプロセスがコロナ後にもいい影響があれば我々の進化ですね。

波乗りしたいね!


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