2017.12.28 UP DATE
慣習

今年はまたもやFISHが再認識された年になりました。
またもや、というのはね、そもそもオリジナルの登場した1960年代終わりから数えれば、何度も大小のムーブメントが繰り返されているから。


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<フィンデザインやプレースメント、こういうトライもかなり昔から繰り返してます。>


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<後に4フィンデザインへの傾倒で知られるジョン・ベリックさんもフォイルを見ろよ、と。>


ムーブメントというと、トレンドみたいなノリに勘違いされて、乗っからないといかん式、を後押ししたいわけではない。

日本では15年くらい前にまずは小さな火が灯って、その数年後にフィッシュフライの開催が始まる流れになりましたね。
それが現在のオルタナティブボード指向のきっかけになり、今じゃあほれ、何でも持って来いサーフボードデザイン解放区。

なかでも張本人のフィッシュは、さすがあちこちに生息範囲を広げて、スラスター原理主義界にもついに呼び名としてのフィッシュは食い込むに至ったわけです。
気になって横目でウォッチしてたり最初はあんまり近づきたくなかったサーファーやメーカーも、クイーバーやラインナップにフィッシュを加えるのが珍しくなくなりました。

そうなると今度は何が本物かっていう目線が好き者達だけのものではなくなり、今年リリースされたDVD "FISH" を見れば分かるようにみんながそこにフォーカスするようになった。
ビデオの中でもトップサーファーが"本物に乗りなよ"と呼びかけるに至っては、みんなが本物を気にしだしました。
それが今年の特徴ですね。


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<エムズが輸入元をつとめていたかれこれ20年くらい前、スキップさんがまだPBのオリジナル所在地でもっともゆっくり製作していた頃、こいつは大事にしてるんだっていう5'11"は、ご覧の通りG&S 時代の作だけど単に5'11"と呼んで当時はスキップさんのシグネチャーサイズみたいなものだったから、ほとんどワンサイズで繰り返しオーダーしていました。>


当サイトのどこかですでに書いた話だけど、こんな事がありました。
リッチ・パベルはここ5年、1年に1度カスタムオーダー製作のために日本にやってきます。
いつも紹介するように、私たちの山王ファクトリーで製作する "PAVEL 山王" ボードはリッチ自身が云うように、世界でもっとも完成度の高いPAVELを作ることができる技術・環境の場。

そんな中、昨年はサーファーズ・ジャーナル誌に特集取材の依頼をいただき、それはもちろん素晴らしい記事を掲載していただきました。
記事中のインタビュー部分で、フィッシュとはいったい何なの?、という興味深い質問にリッチは、自然とそれが造り出す波のエネルギーの姿・魚達や海の生き物たちの様子、そういったこととサーフィンの関係を語ることで質問の応えらしきものにしていました。

実際の場での様子だけじゃなくて、そういう語り口そのものもリッチの芝居がかった変わった態度に感じられがちなところは、実は本気だったりする。

ところで、その質問にそういう応えを選んだのにはもう一つワケがあって、もう一方にはものすごくロジカルなデザイン上の特徴、というよりもはっきり言えば決まり事がある。
そこが本物なら、それが"本物のフィッシュ"、だと。

どうしてそっちの答えを語らなかったかはまた別な話にするとして、そんなワケでわざわざトップサーファー達が口を揃えて本物のフィッシュを語る時が来た、と。

いろんなカタチでサーフボード・デザインに影響を与え始めたフィッシュは、リッチが繰り返し云うようにもっとも機能的なサーフボード・デザインであり、オルタナはおろかサーフボードのど真ん中。



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<PAVEL 山王 フィッシュの一つの答えでもあります、Will & Grace>


もちろんフィッシュはサイズにも、フィンの数にも、制限があるものではありません。

どうぞ、そしてできれば、ショップにいらしてご覧くださいね。
来年もみなさんのお越しをお待ちしています。

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