2016.06.26 UP DATE
超軽量テックのリアル!

ここに2本の超軽量コンストラクション・ボード。

1本は、PAVEL QUAD FISH / VARIALブランクス。
もう1本は、MANDALA DSTKC / CARBON MICRO LIGHT。

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両方とも私にとっては短めの板の中でも、うまい具合に余裕を持ったサイズ・デザインに仕立ててもらった板です。
つまり、サイズ的にはカリカリってほどに短くないけど、レイアウト的にサイズの平均以上にカーブの多いカタチにプラス余裕の浮力、といったところです。

もちろんそう言ったサイズアレンジうんぬん以前に、両方とも超1級デザイン&シェイプであることはみなさんご存知のとおり、言うまでありません。

サーフボード、軽けりゃいいでもないし、重けりゃいいでもない、ですね。
重さがどうこうの前に、いい板、じゃなきゃいけないし、それがいい板なら今度はそのサーフデザインとのフィットが問題です。

デザインによっては長さやボリュームのアジャストの幅の広いものもあれば、割りと限られた範囲に絞り込んだものなど、いろいろ。

この2本、最新鋭の超軽量コンストラクションとの完全フィットの代表格ですが、最近はお問い合わせやご質問も多くなってきたので一緒に説明してみましょう。

どちらも楽しい、だけど違うサーフデザインと波乗り感触を比較しても仕方ないけど、上でも書いたように基本的な波乗り機能が近いところに持ってきて、サイズも両方とも6'ちょいちょいってのも近いしね。

まず、リッチがこの1年でメーカーとのリレーションを深めてその性格と特徴をディープに把握したコレ、VARIALブランクス。
昨年来、すでにあちこちで話題になっているので軽く聞いたことがあるっていうサーファーもいるでしょう。

早い話、超ハイテクのスーパーハイクオリティ・サーフブランクスです。
面白いのは、エポキシレジンでもポリエステルレジンでも、どちらでも巻けるというフォーミュラ。

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最大の特長は超軽量、ストリンガーレス、超高強度、スーパーしなやかで高反発。
リッチとのリレーションから繋がったハワイの若手注目サーファーがくれたリポートでも、ボトムターンのリリースでもリップのヒットでもとにかくものすごいスナップとリリースなんだ、と。
つまり彼の話は、フレックスから生まれるスナップ&ドライブがとんでもないってのと、ボトムにしてもトップにしてもそこからの離れ方の速さがやばいんだ、というわけです。

実際のところ、私はまだどうしようもない波で3回だけ波乗りしただけなのでまだちゃんとした報告が出来ないんですが、それでも何度か驚いたのはほんのちょっとしたプッシュ&リリースでも、ものすごく速く波の上に乗っけられちゃうんですね。

これ最初は、なんだ波乗りヘタだな〜、だったんですがそれだけじゃなくて実は板が倍の速さと移動の大きさで反応しちゃってるんです。
何度やっても、同じ。そのつもりでやらないと、バラける。
ですからちょいとまともな自分の調子と波で試すのを楽しみにしているところです。

ありがたいことにメーカーがらみのスーパーハイレベルな現場からの情報に助けられて紹介させてもらうと、このブランクスの良いところは一つのデザイン・シェイプを、求めるチューニング・ステージで共有できるというところ。
つまり例えば、普通にすごいPAVEL FISHにするならレギュラーなウレタンブランクスで、その同じPAVEL FISHをスーパースポーツカーにするならVARIALブランクスを、的な選び方ができるということになりそうです。

一つ問題はブランクスのコスト。普通のウレタンブランクスのコストで3倍。
でもぜひチェックしててください。私たちはこのブランクスの外見的特徴をフィーチャーして、よりお求めやすい価格を目指してアイデアを詰めています。

もちろん、コストで高いものが安くなるのは手抜きになるけど、クオリティは一切妥協しませんよ。


さて、もう1本。
マンダラのカーボンマイクロライト・シリーズ。

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こちらはシーンの一部ではすでに完成されたテクノロジーですが、いかんせんトータルにハイクオリティなサーフボードに達しているのは現場的にごくわずか。
マンダラのマニー・カロはちょうどこのグラスワークのエキスパートと組むことができたことで、このシリーズを加えました。

このコンストラクションに適したデザイン・モデル、あるいは適化をマニー自身が納得したものからシリーズに追加する流れですが、いずれにしても合うものは作るということになっています。

マンダラ輸入元のエムズではすでにいくつかのモデルを販売していますが、どれもサーファーからの結果はとても良いものばかりです。
コンストラクション、モデル、キャラクター、どれも安定した評価です。

ただしこのシリーズもマニーは世間と全く同じプロセスで製作するのではなく、あえてとても細めのストリンガー(この作りの板では、コアとなるEPSフォームからストリンガーを省くケースが多い)を加えています。

これはなぜかというとですね、フレックス・ツイスト性を強調するためで、実際私のこのディープスワローTKCでもこのモデル特有のテールとフィンのスナップが見事にモロに発揮されてます。

そこにこの作りの基本となる、最軽量比重、超高強度、高反発、などが加わるわけです。
この特長はVARIALと共通項がいくつも見られますが、しなやかさとかボード全体から感じるフレックス性という点では違うフィーリングです。

つまりこのコンストラクション特有の反発感やスナップ&リリースは、ボード全体がひとかたまりで起こる感触。
ですからマニーは、あえてブランクスにストリンガーを加えることでねじれ・ツイストを生みやすくするというデザインで成功してます。

例えば浮力。
これは水に浮かべてさらにサーファーが身体を乗っけた時、最初に感じます。
でまあ、これだけなら浮き輪でも同じ。

問題は何かのアクションを入れた時。つまり、何か、プッシュの操作をする。
一漕ぎ、から始まって、テイクオフのドロップ、そしてレールを入れてターンするわけです。
この操作に対してボード全体、あるいはレールなりのパートの浮力が水に入れたことで吐き出そうとするのがここで言ってる浮力。

カタチ・シェイプ・サイズ・ボリュームが同じでも、比重が違えば浮力は変わりますね。
つまり同じカッコなら軽い方が浮力が出るわけです。
ここまでは足して引いての算数ね。

ところが、ダイナミクスは違ってきます。
カーボンマイクロライトの画期的な浮力は、そのプッシュに対して反発する浮力の出かたが、ものすごく速くて勢いがあるのに軽い、というところ。
その勢いの部分は、つまり動き上の浮力がもっと大きくなるということで動きが大きくなるし、軽いというのはその大きな動きの反応がとっ散らからないで収めやすい、になるわけです。

ボトムやトップでボード全体をリリースするような動きでは特にそういう性格は笑っちゃうくらい楽しい。
一方、その速さのままレールをしっかり使う動き、例えば結構走ってるところからカットバックなんて時、うまいサーファーならトップでハードにカーブしてそのまま逆レールで切れあげるなんて時。

そういう時は扱いやすいレールのフォイルとボリュームがキモになってきますが、そこはさすがマニー君、分かってる。
カーボンマイクロライト・シリーズの各ボードはどれもモデル・デザインに対する基本的浮力設定とレールのチューニングが大変よくできてます。

私の結構いじったカスタムボードでも,リクエストに対してとても上手くチューニングされています。
ここら辺は単に、長さ・幅・厚さ、だけじゃ反映させられないところなのでカスタム性の高いリクエストにも安心していただいて大丈夫。


この2つの最新鋭コンストラクション・ボード、これからの傾向ですよということではなくて、最新鋭でスーパーっていう冠がついてくるけど、皆さんのクイーバーの一つに加えやすいというところがいい!

みなさんのラックに1本入ってて、なんとなく気分で持ち出して波乗りして、笑いながら帰ってきちゃう、スーパーだけどナチュラルです。

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