2016.02.20 UP DATE
山王のカラーワーク

サーフボード、買ってもオーダーしても、そのカラーや絵柄は楽しみなポイントのひとつです。

こだわるサーファーもいれば、無頓着というか、そこにはこだわりないんだよね、っていうサーファーまでさまざまです。

店にいらしていただいた方はご存知の通り、エムズはたぶん、"ど"が付くサーフボード屋ですからとにかくホントにいいサーフボードにフォーカスしてきました。

そしてしばらく前からは国内製作現場での私のパートナーである、高橋健次と一緒に山王ファクトリーで世界レベルのサーフボード製作をアップデートし続けています。
数年前からのリッチ・パベルの来日製作でさらにその水準は高められて、現在は海外のトップレベルの現場やサーファーからも注目されるようになってきました。

それはハイクオリティ、なんじゃなくて、ベストクオリティです。

さてそんな山王での製作で、職人でもない私の役割が幾つかあります。

PAVELボードの製作環境でそれはリッチが1本1本の板をシェイプするまでのスペシャルブランクスの手配から始まり、細かい状況の整えなどのオーガナイズがまずは私の仕事です。
それはもちろんオーダーいただいた一人一人のサーファーからのリクエストを、リッチが具体的にデザインとシェイプに反映させられるようにケアすることも入りますね。

で、実際の作業の中ではカラーとデザインが私の役割です。
作業する当人である健ちゃんに、板やフィンなどの細かい色の指示やピンラインのディテールとか、たとえばデザインによってはカットラインの決定などのテーピングにも立ち会って、あーだこーだなんてこともします。

山王ファクトリーの強烈な売りの一つに、レジンカラーワークがあります。
シンプルなものから、下手すりゃわかる人が見ても分からないかもしれない、ってくらいの凝ったものまで。

それはそのオーダー主さんが楽しんでくれれば、いくらでもアイデアと技に手をかけます。
シンプルなものもベストクオリティにかかれば、持ち主さんにとっては変えられない板になるし、ずっと何年も経ってからもっと、すげえって分かるものだったりします。

シンプルでもややこしいものでも、すべて手を抜きませんよ。

エムズにオーダーいただく、健ちゃんのOZにも同じ役割をさせてもらいます。

そんなこともだんだん知られてきて、山王製作のオーダーではカラーやデザインを私にお任せになる方も多いのですが、自分ではあまりアイデアが無いけど何か考えてよ、っていう漠然としたご希望でも大丈夫です。
いつでもご相談くださいね。

デザインしたものは数え切れないのでですが、最近やったものをいくつか紹介してみますね。
例えば、1色のシンプルなものでも、その一つ色でも本当にいろんなニュアンスがありますから、どうぞご遠慮なく。


0219_78RQ.jpg
OZ 7'8" / MNNプロジェクトのフィッシュ。
気づきかもしれませんね、リクエストはグリノースプーンのイメージ。あれをサーフボードに置きかえるのはスベっちゃいがちなので、かなり工夫。
まだこれパネル塗りが終わったところですが、パネルを整えてグロスレジンがコートされてポリッシュが済めば、巻き色のティントの奥行き感とべっとりレジンパネルがカウンターの立体感を見せる!、予定なり。


0114_MN4A_4.jpg
こちらはPAVEL / Roach Coachに巻いたシンプルなティントですが、私がここ2、3年開発してる"焼けたサーフボード風"のシリーズの中から一つ。
こいつも色だけやろうとするとダサいダンボールみたいになっちゃいますからね。ビンテージ感と洒落た雰囲気の両方キメたいわけです。


151023_60CB_1.jpg
こいつもPAVEL。チェリーボムはその名の通り、ディープなチェリーで、あえてレジンピンをボリュームに大きく変化をつけて大人なグレー水色まぶし。
レールフォイルとスティングを気をつけて拾って、見どころ作ってみました。


96SC_2.jpg
これは結構凝っちゃったんですが、やはりPAVEL 9'6"。
ボトムとデッキの巻き色変えに、デッキには珍しい和の着物地をインレイしてもちろんレジンピンですが、そいつも洒落た和色。

96SC_1.jpg
でもって、グラスオンご希望のフィンをレジンピンととも色の、だけど大きめなフィンですからね、そこはティントでワンオフ製作。


OZ_RB_8.jpg
これ、OZ / Rabbit。
リバース巻きはデッキにベイビーブルーのピグメントで、ボトムに深〜いグリーンのティントは、アクセントある割に素直に綺麗です。
で、ボトムはインセットなのでレジンピンがボトムのコンツアーを一切邪魔をしてない造り、ってトコは健ちゃんの技の凄さの見せ所なんだが、かなりアテにしました。
ちなみにご覧の通り、グラスオンしたフィンもボトムととも色にて、まるで生えてきたみたい。


151024_INK.jpg
これもビンテージ・シリーズの一つなんですが、ボロっちくなんないように洒落なくてはいかん。
http://ms-surf.com/backdoor/2015/11/-diff.html
こちらのページをご参照くださいね。


1008_91RR.jpg
これ実は、一人じゃできません。
ただのレールカラーのようですが、ちょいと滲ませてバースト系。
色の組み合わせには工夫が入りますが、いい存在感と顔つきに仕立てます。


511_EURO_QUAD_7.jpg
こちらは山王製作ではお約束の、1本にワンオフ製作の超細密フォイルにしてパーフェクトなフレックスパターンのグラスフィン。
こいつの変わり手はですね、そのワンオフ積層板にやはりなかなか珍しい着物地をラミネートして、その色と柄そのものがフィンの絵になってるってトコ。
こちら参照で。
http://ms-surf.com/board/2016/02/511-nippon-quad.html

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