2015.11.16 UP DATE
下ろしましたからね、リポ。

PAVEL 9'1" Really Rich Quad,

91RR_C1.jpg

年中いろんな板を造っちゃあ下ろしてみてますから、リポートもできたりできなかったり、順番や出番も前後してます。

この板、ちょっと楽しみにしてたのと、予想通りと予想以上の予感がバッチリでしたので今日のお知らせで。

どんな板だって下ろすのは楽しみなのでそこに違いはないんですが、この板は私にしては珍しく、たぶんこーなんだろーな〜って、割りと筋書きを描いてたのでそういう楽しみ。

実は私、あんまり下ろす前からあれこれと予測立てたり筋書き書いたりしないです。
ホントにいい板や凄い板って、いろんな意味で並の予想をはるかに超えてたり、何年も経ってからちょびっと分かりましたすみません、みたいなことになりますからね。
なるべく知った風な画を書かずに、乗せてくださいな的に行くわけです。

それがこの板にはちょいと面白い予想が浮かんだので、楽しみ、と。
当たったって、当たんなくたって、そんなのはどっちでもいいんですよ、そんなの。

しかも、今朝の波ときたらどこも特別じゃないどころか、腰腹のたまにカタチのまあまあなヤツもある、ってくらいの、リポートに釣り合う波じゃないです。

この板、本物の例に倣って、パドルだ波のキャッチだは、もう当たり前以前に最高です。
特にパドルの水を滑る感触は、上等という言葉が釣り合う。
滑り出しの感触しかり。特上物、です。

ですから、立ったの立たないの、みたいなトコで最速だとか何だとかちゅうのとは次元の違う話ですよ。
まあいい。

で、この板、立ち位置をある程度要求するわけです。
そんなのどんな板でもそうなんですが、そのデザインによってはそれがきわどかったりユルかったり。
しかもユルいだけで外したらモロにダメなのもあれば、ユルいけど出るものは出るという高機能ものだってあります。

91RR_C2.jpg

コイツの立ち位置要求はですね、このサイズ、つまりロングボードにしてフィッシュ(テールの格好だけはフィッシュ、ってことじゃあ無い)のターンをデザインしてあるというワケなんです。
もちろん、ぜんぜん神経質なフィーリングじゃありません。すごく分かりやすい感触。

だから、ロングボードという長さレンジでユルめの操作位置をレイアウトすることは別のデザインにほどこすことにしといて、リッチさん、この板はリアルなフィッシュに仕立ててる。
それもロングボードでね。

そういう仕立てですから、奥で操作して回るのはそんなの当たり前で、そのターンのドラマチックな感触は今朝の腰腹でも予感です。予告編、見ましたもの。
それだけじゃなくて、奥からプレーニングさせられるように仕込んであるってトコが、リッチさん特級の証し。

あるべきところにあるプレーニングパネルも実は凝ってて、いい波のダウンザラインは"そこ"で飛ばしつつ上げ下げイケルよ、がミエミエ。
コントロールしなさいね、と。

奥で回して走らせて、しかもそこから入れたり外したりの操作が可。
そしてたぶんそれ、かなり自由度あってうるさい流儀は無いよ、きっと。予感だけど。
ものすごいんだけど、優しいんだ、絶対。

しかもですね、波ちょいと良かったら速さも回転ドラマもヤバいんじゃなかろうか、も本日予感。
まあ、行く気で行け、という上がるありがたい気分にしてくれるでしょう。

私のこの板はクアッドですがリッチの話だと、各部のアジャストにてシングル・2+1・トライなど、フィンセットアップは選択もリクエスト自由とのこと。

91RR_C3.jpg

ちなみに今年の製作分の中で数本完成させたこの感じの樹脂カラー巻き、私たちおちゃらけてバーストなんて呼んでますが、簡単じゃないんですよ。
秘密の技と、度胸も要るんです。

これ、早いとこいい波でやらないとまずいな〜、でした。

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