
マンダラ・ダーククリスタルは新世代に進化しています。
もともとは2年半ほど前にひょんなことから、マニー・カロが見つけた小さなアイデアから。
地元のビーチでほとんど毎日サーフするマニーは、馴染みの友人たちが小さなキール状のフィンを付けたフォームのアライアで楽しんでいるのを見て、セミフィンレスを試してみようと思いました。
イメージを試すべく閃いたのは、マンダラ・ディープスワロー・ツインキールのフィンをすごく小さなフィンに付け替えてみることでした。
このモデル、とても深い切れ込みを持つテールがぱっと見の特徴ですが、この深い切れ込みの2つのテールがフィンの役割をしてくれる、ヘルプする、という発見をしたのですね。
このトライは見事に成功して、2インチ半ほどのハイトのフィンやミニキールフィンだけで、ターンとアライアのフリードラッグな速い滑りを両立します。
そこでマニーはそのキャラクターをより突き詰めて、専用デザインとして純度を高めたモデルの開発をして、それがダーククリスタルになったワケです。
もう一方で、もともとマニー独特のスワロー系テールデザインとの組み合わせから発展したサーフデザインなので、その系統の他のモデルとの混合種的な発想にも展開していったわけですね。
それがある程度展開が広がると、今度は逆にそもそものフィンレス純度が薄まってダーククリスタルだけのキャラクターが分かりにくくなってしまう、と。
実際、私自身もいろいろなモデルでちょっと大胆な変更を加えたシェイプをマニーに提案して実験的な展開系デザインをよく作ってみますが、何本かオーダーした自分用のダーククリスタルでもかなり大げさな発想のシェイプを試したりしています。
つまりデザインの発展・展開はいろいろな要素を楽しめる可能性を広げる反面、上手にできたとしてもアッチとこっちのバランスを妥協しながら整えるので独特な感触の部分もあいまいになってしまうリスクもあることだってあります。
そこでマニー君、ダーククリスタルはこのモデルだけの波乗り感覚に特化したデザインに絞り込むことにしました。
ロッカー・フォイル・レール・ボトムデザイン・フィン、それらを全部ダーククリスタル専用デザイン1本にまとめました。
ですからフィンもミニキールのグラスオンのみ。
普通のサーフボードとまったく同じように波をキャッチできてターンする。
しかもまったくアライアのようなフリーな滑走感覚と独特な速さ。
いろんなサイズでオーダー可能です。
