
今日はブランクスの話を、おひとつ。
2015 PAVELシェイピングツアーもやっとこ中盤にかかりました。
我らが "KENJI's" ファクトリーも、身動きがたいへんになるくらい各作業部屋の中が混み合ってます。
ところで私たちは我がファクトリーを、山王・SAN'O、つまりサンノーって呼びます。
まあ、その話は近いうちにあたためて。
ブランクスですね。
オーダーいただくみなさんやご相談いただくみなさんにはいつもご説明するのですが、私たちが日本で制作するPAVELボードは1本1本にスペシャル・ブランクスを用意します。
その言い方のとおりスペシャルなんですが、何がスペシャルかと言うと、カスタムオーダーいただいた板でもストックの板でもその目指すデザイン・シェイプのために最良の、ロッカー・フォイル・アウトライン・ウェイト・ストリンガーレイアウト、などなどを持ったブランクスをメーカーに1本1本別注して作るわけです。
これは何のためかというとですね、まずはなによりPAVELボードは本当にたくさんのデザイン・シェイプがあるのでカタログブランクスだけでは到底いろいろなモデルを制作できません。
そしてさらに、スペシャルロッカーにグルーする際に、リッチ・パベルの板それぞれにデザイン上で考慮されているサーフデザインに欠かせないフレックス・コントロールを大きく左右するストリンガーレイアウトがほどこされます。
これはもちろん同じデザインでもいくつかの選択があるわけですが、そもそもは私がみなさんのカスタムオーダーを実際の日本入りの数ヶ月前からリッチに渡して、それぞれのオーダーに対してブランクスの内容を決定します。
それをまずは最初にメーカーに発注するところから制作が始まるというわけです。メーカーはカタログブランクスの生産とは違う手間ヒマをかけなければいけませんから、当然の納期もかかってくるわけです。
そんなふうにしてサンノーで制作しているPAVELボードです。
せっかくですから、みなさんの板がまだブランクスの姿の写真も見てください。
ブランクスには我々が1本1本に指定した作業上の、シリアルナンバー・スペシャルロッカーの仕様・ストリンガーデザインの仕様、そしてカスタムオーダーならオーダー主のお名前までが手書きで記入されているのがご覧になれると思います。
さらに今回はリッチ・パベル自身が所有する,ストリンガー用のウッドコレクションから放出してくれたストリンガーがたくさん使用されました。
これはですね、一大事ですよ。
ちまたでは簡単に、このストリンガーは何々で、といった話がされますな。
私たちがみなさんにご用意したブランクスには材質の良し悪しからその材の種類などまで、いまではブランクスようには求めても使われることのないとんでもない贅沢な材やクオリティが注ぎ込まれています。
カスタムオーダーからショップに並ぶストックボードまで、みんさんにデリバリーする際やショップでご覧いただく時にご説明しますね。
