OZ surfboards, RABBIT
2024.11.08

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OZ / オズと言えば、我らが山王ファクトリーの主にしてひとり親方である高橋健次・健ちゃんの主宰するサーフボード・レーベル。

山王ファクトリーの、止まること無く忙しいグラスワークの間に時間をとってシェイプする。
もちろん、グラスも健次自身によることは言うまでもありません。

健次によるとOZの名の由来は、魔法使いオズなんだそう。もちろんダウンアンダーのOZではない。
健次のシェイプの哲学は"正しい狂いの無いカーブと面"に尽きる、と私は思っています。

狂いの無い正しいカーブでなければ、カーブの連続であるアウトラインもロッカーもそのアイデアもコンセプトも働かなければ結果は無いもの同然。
徹底的に整えられたカーブと面こそがアイデアとデザインを実現する、というボード作り。

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ラビットはOZの代表的なシングルフィンなんだが、シングルフィンったって色々あるのは当たり前。
つまりこのモデルはモダン・サーフボードの、ダウンレール・タックトアンダーエッジという基本的な要素にコンケーブとパネルVEEを組み合わせるという超鉄板デザインでありながら、アウトライン・ロッカーはオーダー主の指向に応じてバランスを柔軟に変化させるデザイン幅を持たせている。
長さなどと共に、モダンマニューバー指向にもカービング指向にもパワードライバー指向にも板そのもののクラスを変化させてカスタムオーダーができる。

基本的にはやや絞られたラウンドピンテールなんだけれど、今日のラビットはさらにもう少し絞ってスモールラウンドテールを要望しました。
同じく基本的には6台中盤から7台中盤が中心サイズレンジからすると長めの8'1"という長さのこの板、ワイデストポイントはほぼセンター付近でも少し前側のボリュームを失わないようなロッカーとフォイルも要望して、それでもテールデザインを含めたボード後半のカーブは豊富というアウトラインを見つけ出しました。
実は私、このテールデザインが長いパフォーマーデザインに効くのを以前体験していたんです。


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そこでテールエリアのロッカー写真をよ〜く見ていただくと、テールエンドから2フィート弱あたりからややキックしているのが見えると思います。
で、ここはまたフィンの少し前でコンケーブを伴い最も強まるVEE(それでもスライトVEE、ね)とのコンビネーションになってます。
テールデザインと合わせてこれら全部をひっくるめて3Dな動きの中で得られるのは、ボードそのものの長さに対して、やや絞ったテールサイズであるにもかかわらずまるでもう少し幅のあるカーブの多い丸いテールエリアのようなポジティブな回転性。

色々なポイントについてテストされてるこの板、そこでつい先日エムズのクルーの手元でチェックされている、彼からのこの板のリポートを紹介すると。
とにかくネガが何一つ無い!、いいところだらけ、と。

パドルも波のキャッチも素晴らしい、で、ドライブは強力で走りの勢いとスピードは最高。
実はこの板、長さだけで無く、実験的にボリュームも最大クラスにしてあって、彼は少し小柄なサーファーだけど(とは言っても、小さな板から長さもボリュームもあるロングボードまで見事にさばくとてもいいサーファーだからね)いわく、ちょっと躊躇するような力のある遠めのハイラインでも難なく安心して飛び込める、と。

ちなみに彼の家の界隈の波は大変良質で、秋も深まってちょっと冬気味のうねりも出始めた感じのここのところの波なんかは結構なパワーを伴う。

次は小さな波でのリポートも聞きたいね、ってのも変な話だけど、コンプリートをね。

ですからこのモデル、いわゆる波も乗り手も選ばない、デイリードライバー。

だけど、たとえば
Q・どう?
A・すごくいいよ、オールラウンドに
Q・で、それから?
A・問題なし
Q・あとは?
A・特に無い

みたいな板ではないよ、このモデル。
動きの流れの中にコントラストと強弱、ダイナミクスを乗り手に感じさせるという、感触が個性。

カスタムオーダーのご相談もお待ちしてます。

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