Tristan surf with VELZY CHIP
2024.08.05

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先日は同じ日にトライしたVELZY HOT CURLの波乗りとそのバックストーリーを紹介しました。で、今日はこっち、VELZY 10'6" BALSA CHIP

 HOT CURL編でもお伝えしたけれど、この2つのサーフボードでの波乗りは、先月の下北・アドリフトでのファンタスティック・アシッド・エキシビションのメイン・コンテンツに深く関わるサーフボードデザイン変遷のとても重要なポイントでもある。

てことで、トリスタンはそのイベントの前にどんな波でもこれらの板で波乗りしてみることは、そのエキシビションに臨む自分の気持ちにとても大切なんだ、と。

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で、今日はCHIP編。
このVELZY CHIPは随分前にデイルさんに削ってもらったもので、バルサブランクのグルーもデイルさん自身の手になるもの。
つまり生涯バルサ・サーフボード製作を止めたことがないデイルさんですから、CHIPがカリフォルニアでメインストリームな現役デザインであった頃1940〜50年代に製作されたものがそのまま磨き抜かれたデザイン・シェイプ。

トリスタンは初めてウチに来た時からこの板に乗ってみたいと言っていて、やっとその最初の機会がやってきたというわけ。

CHIPは、MALIBU CHIPなどとも呼ばれていて、分かりやすく言うとサーフィンとサーフボードのマニューバー以前の頃のもの。
ただし、すでにこの時代にデイルさんはアウトラインだけでなく、レールとレールに伴うボトムデザインに明確に取り組んでいて、特にそのレールデザイン&フォイルの働きが現在に続くハイドロ・ダイナミックへの着目が反映されていることをチェックして、たとえこの波でもその働きやデザインされていること自体に興奮していました。

この10'6" CHIPは現代のダウンレール+パネルボトムでは無いのは当たり前として、とっても重いので動画でも分かるようにパドルも漕ぎ出しそのものが重い。
まして小さくトロくてパワーも無い波では、こんなに長いのにテイクオフには力が要る。


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テイクオフのすぐ後のセットのためのターンも、同じくドライブを求めるのではない。
そしてこの波のプアなフェイスだけど、セットしてトリムが始まると一気に勢いが加わるのが分かる。
その時のレールの働きとフィーリングをチェックしてメモリーすることが、トリスタンには大事だったみたい。

いつもお伝えすることだけれど、イメージが豊富でそれがデザインアイデアとなって体を成すまでのプロセスに、このようなメモリーが膨大であることはトリスタンのボード造りに明確な根拠をもたらす。
それがファンタスティック・アシッドの色々なモデルたちが皆さんの波乗りに、そのモデル/デザインがそれぞれのトーンを感じる理由になっています。

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