shaped ! EISHIN surfboards, 8'0" Mako Hull Curver
2024.02.24

240224_80MKN_CV_1.jpg
この板、先日も紹介したニューシェイプ、マコハル・カーバー 突然変異で生まれた板、とでも言えますか。

と言うのも、先日英進の元に預けてあるブランクスで削る板の相談をしていた時に英進がひらめいて、"マコハルの短いの、どうですか?!"と言う。
あ、それは私も思いついたことが無かったけどいいアイデアだね!、ということから。

英進は以前あるサーファーのカスタムオーダーで作った9'0" マコハルが手元にあって何度かそいつで波乗りすると、削った自分が驚く速さと柔軟性で、自らのデザインをさらに再解釈できた、と。
その時に彼自身が感じた、このモデルの動きの性格なら長さを詰めればそのカーブ性が自然強調されるでしょう、というのがこのMAKO HULL CURVER、って考えたんだろうって思いますが。

エイシン・マコハルは私がリクエストして出来たモデルなんですが、つまりミッドレンジのど真ん中ハルをロングボードレンジにストレッチして、出発点のサイズレンジのハルとたがわないフィーリングを追い求めたデザイン、と言うのがコンセプト。

とは言え、ロングボードサイズの特色は当然現れるのはそれは元から承知。
求めたのは、ロングボードサイズだからグライドでしょ、っていうよくある志向ではなくミッドレンジの動的な活発さとハル感触レスポンス。

同じコンセプトはリッチ・パベルが完成させたマヒハル、トリスタン・モースが完成させたマルハル、があってダジャレみたいな名前分けだけれど、どれもそれぞれの作風を発揮した素晴らしいモデル。

エイシン・マコハルはローンチ・バージョンからさらに詰めたバージョンが現在のデザイン・シェイプに落ち着いたのだけれど、それはまさに英進らしい冴えた作者の個性と思考がちゃんと反省されたとデザインに到達しています。
それはつまり、ハルの原理的なサーフデザインの枠にこだわらずに板の動きの感触と性格を作者の正義に従っているところに現れた。

マコハルはテイクオフ直後の初動から大変レスポンスが速く、それもそのまま板が飛び出す速さを持っていて、それはよく出来たハルの特長でもあるのだけれど、しかもその大小いずれのターンの操作性が誰もが馴染んだそのままで、レールの反発のスナップを選択したデザインにしているのが、掟破りというか英進らしい大胆さ。

240224_80MKN_CV_2.jpg240224_80MKN_CV_3.jpg
そのレールのフォイル、形状の感じは写真でちょいと分かるはず。デッキとボトムに挟まれたレールのシャドウで、そのフォイルが感じてもらえるかしら。

ボトムのメインパートはもちろんベリーなのですが、前後方向に見たセンターエリアが大きなカーブのベリーになっていて比較的左右に広いのが特徴で、"踏んで加速"の手が波の状況を選ばないという長所にもつながってます。

アウトラインはご覧の通りで、マコハルのカタチを見事に8というサイズに収め切っています。

遠慮無しの速さとディスプレイスメント・ハル・ライドを、普段の板でサーフするのと同じような操作感でというサーファーに、一番くじ!

とりあえず1本だけ、ストックです。もちろん巻き始める前ならお好きなカラーやフィニッシュで予約も可能です。
ご相談ください。