グラスオン3本・その3
2023.09.29

FANTASTIC ACID, 7'11" Paraleller Hull 作者トリスタン来日山王製作でのみ可能なグラスオン仕様。残り少なくなりましたが、フィーチャーを少し違う角度でご紹介、その3。

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ファンタスティック・アシッド、ピュアハル・ラインの中でハイスピード・グライド&スライドを求めればこのモデル、パラレラー・ハル。
ピュアハルですから、もちろん板の長さやボリュームがまるで消えたかのようにすら感じるほどの速く大きい振幅のフリーリフト。
その特質に加えてグライド/スライドが強調されています。ここで言うグライド/スライドとは、長いグライダーにイメージするのとはちょっと違ってサーフィンに通底する本質的な滑走そのもの。

ディスプレイスメント・ハルが持つ、圧倒的な水とのコンタクト量をもって波を滑るというメカニズムは、ダウンレール以降のデバイス指向メカニズムとは、波乗り・ターンの感触の違いを決定的に大きくします。

ですからハルにおけるグライド/スライドは退屈どころか、サーファーの脚から身体へと伝わる水と波の一段深いところを感じさせながら走るはそれだけでも充実の波乗り。

このモデルの名の由来、アウトラインのワイドポイント前後に大きめなカーブが用いられることからそう呼びます。
パラレル、という言葉がイメージさせるかもしれないまっすぐなラインではもちろん無くて、より小さめな孤による豊富なカーブと大きめな孤による見通しのよいカーブとの比較です。
そのようなカーブがイメージさせる、遠くに大きく伸びるターンはその通り。

この1本はこのモデルの中でもボードの3サイズ全方位に大きくボリュームを与えて、そもそものキャラクターの中でもその滑走性成分を強調したチューニングです。
ですからフィンもそのチューニング指向に寄せた、作者トリスタンによるニューテンプレートのボラン・フレックスフィン。
グラスオン、潔く、カッコいい。一言でまとめるのもなんだけど。

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同じくカラーも凝ってみましたが、これも写真でどれほど伝わるか。
わずかに黄色味を持たせたのですが、求めたのは植物のどれかが持つような自然染料のような、ひたすら控えてニュアンスを感じさせるティントで巻いて。

この1本は、FANTASTIC ACIDのストックページでご覧いただけます。
もちろんご来店いただいて、そのものを見ていただけると嬉しいです。現物、やばいですから。

ぜひご覧ください!