FANTASTIC ACID, 7'2" Antistatic Hull 作者トリスタン来日山王製作でのみ可能なグラスオン仕様。残り少なくなりましたが、フィーチャーを少し違う角度でご紹介、その2。
ファンタスティック・アシッド、ピュアハル・ラインの中で俊敏性を求めればこのモデル、アンティスタティック・ハル。
すでに説明の要らないところですがピュアなディスプレイスメント・ハルにとっての俊敏性とは、ハルならではの高速フリーリフトやムーブのトランジションでも継ぎ目のないスピードゲインなどの特長として説明できますが、つまりそのようなダイナミクスにおけるそれ。
細いのではないけれどとても広いのではない、そしてポイントを持つノーズや、豊富なカーブを持ちつつもやや絞られたピンテール。
それらの特徴からMINI GUN的なフォーカスを想像したら違う、ちょっと。つまり、そこは本筋ではないけれどそのような働きも同時に期待していい、というほどの意味。
ハルの、特にリフトの無重力感とその動きと移動の不思議な速さ、例えばそういうのが最大に速い。それがこのモデルの意味。
このアウトラインの持つ機能的な理由。
そんなに大きくないポインティなノーズはその俊敏さが導く、例えばホローな波のハイポジションへの素早い移動でも安定したシュアなホールド。
そんなにガニーじゃないけど明快なピンテールは、そのトランジションからの息つき無しのダッシュ、リリース。
それでもなおフレンドリーなハルとしての資質を持っていて、デイリーなコンディションからすごくいい波まで、それも速い波やフェイスのパーンと張った波なんかはサーファーにまるで違う積極性を与える。
ついでに波が小さくたって掘れたシェイプのあるセクションなんて大好物だから、神経質なところは皆無。
この1本もハルらしい十分な幅と最大厚を与えてハルのボリュームポイントを豊富に、ノーズ・テール・レールは結構積極的にフォイル・明確に薄め。
結果、ボトムのベリーはとてもディープに、ボード後半部のフレックス性も高い。
ということは、同じこのモデルの中でもシェイプのコントラストが強く、ハル感触も濃厚、という仕立てです。
加えてグラスオン仕様。
グラスオンがいい、とか、ボックスがいい、とかには結論も優劣もありません。
あえて言うと、潔い。
フィンはもちろん平織りボラングラスから切り出されてハンドフォイルされた、ファンタスティック・アシッド・ボラン・フレックスフィン・ミディアムベース。
カラー、巻き色は、なんと言うかイメージしたのは少しだけグレーイッシュでとても薄いケルプって感じです。
これをティントでいくってのはピグメントやフルオパークに比べると転びやすいので的に決まりにくいのですが、そこはそれさすがトリスタン、ぴったり決めてくれました。
この1本は、FANTASTIC ACIDのストックページでご覧いただけます。
もちろんご来店いただいて、そのものを見ていただけると嬉しいです。現物、やばいですから。
ぜひご覧ください!