

トリスタンの一家が家に帰ってからちょうど1週間、今週はショップとファクトリーのケアと同時にもろもろの片付けなんかで時間と手を使いました。
トリスタンは滞在中の波乗りに、私のフィッシュ・ハルを彼ら家族が滞在する家に持ち込んで愛用していました。
今回は家族みんなでということで、幸運なことに私の家の真裏の空き家を借りることができて、これがまた勝手口から3歩で行き来できるという便利さ。
で、嫁さんのマリーンと子供達のためには、無難に最もポピュラーなスポンジボードを1本置いておきました。
彼らはウチに着いて早々、そのスポンジを見てこう言うではありませんか、"ウチは子供達もスポンジボードで波乗りしないんです!"、ときた。たまに私が無難になんて気を回すと、外すね。
私はそれを聞いてうれしくなっちゃいました!、理由は聞かなくても分かります。
よく考えりゃそりゃそうだ。
だってトリスタンはそれこそシェイプでもグラスでも少しだけど本人たちに作業に参加させながら、子供たちそれぞれの板を作ったりしています。
ですから私はそのスポンジの代わりに、3人が遊ぶのにちょうど良さそうな"ちゃんとした"板を1本彼らに預けました。
3人はトリスタンが仕事で山王に出ている間も、その板で何度も波乗りしてました。
トリスタンは一人でも家族や私と一緒でも、小さな波から大きい波まであっちにこっちに波乗りしました。
休みの日や朝早くから仕事して少し早く帰った時なんかには、子供たちとマリーンとみんなですぐそばの腰越の浜や片瀬の西浜なんかに行って波乗りしてましたが、そんな時はたいてい子供たちの波乗りをケア。
いつも自分たちのホームでしているのとおんなじね。
知っている人も多いと思いますが、腰越の浜は初めての人たちのための体験スクールに限っては、まあ最適とも言える程度の波?で、ボードロッカーに板を置いたりレンタルボードで浮いている人たちをいつも見かけて???な景色。
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それにしてもビデオを見てもらえばお分かりの通り、まさに小さな子供のための波じゃないか!
子供達だけのサーフィン&スクールエリアなんて、いいと思うな。
トリスタンとマリーンはいつもいろいろな写真や動画を送ってくれるんんですが、彼らのホームの波、小さい波で彼らキッズが波乗りしているのを見ると、私たちの日常に当てはめても結構いい波に恵めれています。
そんなあの子達、東浜や西浜の波で"楽しい、楽しい!"って喜んで遊んでましたよ。
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湘南、今週の平日はあちらこちらで波乗りできる日がありました。
私も何日か朝の波乗りをしたんですが、長いことホームになっているスエヒロでも2日ばかり。
馴染みのサーファーが多いそこで、わたしがリスペクトするサーファーの一人が、Tくん。
少し波のあった2日とも時間帯が同じで顔を合わせて、波待ちの間に交わす小噺も楽しい。
1日目はまあまあ空いているものの女性ロングボーダーの小集団もいたりして、お互い軽くアテンションを確認して。
いろんな板で波乗りする私もロングボードは大好きだから気をつけるようにしていますが、ロングボードで波乗りする時は他の長い板の人となるべく近くならないように心がけています。
ロングじゃなきゃ乗ることもままならん、みたいな波はみんながロングでやってるってことは、まああります。
2日目はたまたま私もロングボード、マコハルを持ち出しました。
Tくんは前日と同じアシッドのラウンデッド・ハル。彼は私よりちょいと若い人ですが、あの界隈でもおそらくベストなストロング・パドラー。だけど、ゴリゴリしていることがない。
ベテランというだけでなく、ひとことで言って本格的な、いいサーファー。
以前は短くてチャンキーな板をあれこれ揃えて波乗りする姿が印象的でしたが、ここ数年はそれらに加えてアシッドのハルで波乗りすることを見かけることがだんだん多くなりました。
彼と話をしていると、何気ない中に波乗りに対するポリシーが聞こえます。
そのTくんが、しばらく前に波乗りした時に乗った波のすごく印象的な話を聞かせてくれた。
それは、そのエリアでもすごく珍しいくらいのロングライドで、シェイプの良い波をホントのハルのフルスピードでずっと向こうのショアブレイクまで飛ばし切る1本だったんですよ!
あの1本でハルの本当の速さと凄さにやられました、と。
Tくんはあまりリーシュを使っているところを見ませんが、彼のラウンデッド・ハルにはリーシュを付ける紐もその日は無い。
聞けば、こういう板にはリーシュ似合わないじゃないの、と。全くその通り!
と言いながら、いい波で盛り上がり過ぎてクソみたいなワイプアウトしたりする私はリーシュを使うことが多い。
ポリシーのコンテンツが何であるかではなく、ポリシー持っていてフロウしているのがかっこいい。
波に乗っているのを見るのが楽しいサーファーです。
















