体験してください! Ola de Oro SIM
2023.02.06

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オラオロ・シモンズはサーフシーンにじわっと、だけどしっかり浸透しています。
お気づきですか?、最近ミニシモンズとかシモンズを名乗るモデルが色々なメーカーやブランドから減ってきています。
その代わり独立したモデル名を与えたり、そのようなモデルそのものを諦めたり、そういうことがその理由として見られます。

ジョー・ボーゲスの生み出したシモンズは、それほどそれまでのどんなデザイン・シェイプと違っていたのです。
それは単に見た目、ではなく、そのプラットフォームを形成するデザイン要素がシモンズだけのフォーミュラを持っているから。しかもそのフォーミュラは水の流体力学を研究し駆使した船体構造設計の理論を、サーフボード・デザインに再解釈してサーフボード・デザインに実行したボブ・シモンズの理論をさらに進めて完成させたのです。

その結果、ジョーの創り出したシモンズは、それそのものがサーフボード界に独立したカテゴリーになったわけです。
シモンズの機能性の高さは一般のサーファーに届けられるよりも前に、ある事情が働いてシェイパーたちに伝わっていくことが先に起きてしまったことで、その後で多くのサーファーにそのような形のサーフボードと多くのメーカーがシモンズを名乗るモデルとして目に入ることになりました。

ジョーのシモンズは一つの事件と言っていいほどのショックをサーフボードのシーンに与えましたが、その大騒ぎのしばらく後に優れたシェイパーたちの中にはシモンズがあまりにもデザイン骨格の完成度が高いことを知ってデッドコピー以外にシェイプの道がないことを発見したのです。
それを知ったシェイパーたちはさすがにデッドコピーは選びません。
その結果はその後を二つの傾向に分けて、ひとつはモデル名を変えて再構成する、もうひとつはラインナップを諦める。

サーフボード・シーンの歴史ではデッドコピーに近い、あるいはとても似た感じの形を持っているというようなフォロワーを見ることは少なくありませんが、シモンズの場合はそれ自体がカテゴリーを新生したほどの存在であることがデッドコピーにまで踏み込むフォロワーを生まない理由でしょう。

ですから表面的な形やボリュームを真似ることから始まったシモンズ・ムーブメントは、サーフボード・デザインの歴史で積み上げられたデザイン性の解釈を大きく拡張したデザインを増やし、さらに多くのサーファーの思い込みも解放した、それが結果としてシモンズの果たした役割の一つとも言えます。

私たちエムズはジョーさんから日本でのシモンズ専門ブランドとして、Ola de Oroを授けられました。
そしてその後コスタリカに移住してライフスタイルが大きく変わったジョーさんとの打ち合わせで、大幅にスローダウンしたカリフォルニアでの製作状況をカバーするために、デザイン・シェイプをトレーニングした上で佐藤英進シェイプによる日本製作仕様のSIMシモンズを加えることになりました。
ジョーさんは一度だけ来日して私の地元に滞在し、晩飯をしたり浜を散歩しながら打ち合わせをしたものですが、残念ながらそのしばらく後に亡くなってしまいました。

その後デビューしたSIMシモンズは、今ではオラオロ時代からのヘビーユーザーにもその進化を評価されています。
ジョーさんのデザイン・シェイプを学びブラッシュアップを繰り返し、またカスタムオーダーではデザイン・フォーミュラを守りながら各部のフォイルをチューニングするバランスの進化、佐藤英進は時代を作りステージに到達しました。

私たちは最近では、その授けられたオラオロ・ロゴにSIMロゴを小さくコンボした新しい、Ola de Oro SIMラミネート(ロゴマーク)も復活させました。

ミニシモンズ・ミッドシモンズ・ロングシモンズ、デュアル・クアッド・5プラグトランスフォーマーなどのフィンセットアップ、さらにシェイプにはベースに加えてシムスターとジンガー。
ボードサイズの幅広さと、これらのバラエティとカスタムオーダーのリクエストに応えるチューニングでどんなサーファーにも全く新しい波乗り体験。

ぜひご相談ください。