Tristan, サンセット
2022.11.21

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今朝、トリスタンから届いていた写真、昨日撮りたてほやほや。

先月からUSシェイピング・ツアー中の彼は、フロリダからカリフォルニアでの仕事を終わって今はハワイ。
ハワイにもアシッド・ハルのファンが増えつつあるという話はいいね。
カスタムオーダーだけを削って、今回あとは波乗りに集中するんだ、と言っていたトリスタンのフォーカスは大きいサンセットだと。

彼の地元のビッグサーフ、パーレメンティアのストーリーはここエムズのサイトでも、またBlue誌にも書かせていただいたのは去年のこと。
パーレメンティアのビッグサーフにフォーカスしたデザイン、その波を滑るためのディスプレイスメント・ハル・ガンをデザインしてサーフすることは僕のミッションと言って、まんまとそのミッションをやり遂げたわけです。
その板はパーレメンティア・ハルと名付けられましたね。
その時にも彼から聞いたのは、パーレメンティアのビッグサーフはサンセットとよく比較されるんだ、と。

その板はサーフボード・デザイン史上おそらく初めての明確なディスプレイスメント・ハル・ガンであるとともに、その後のトリスタン自身によるいろいろな波でのチェックでは、およそガンとは無縁と思われる小さな波でもグライダーとしての発展性を発見。
そうなるとグライダーのための各部のチューニングも整えられて、彼の元には地元でも、また今回のツアーでもパーレメンティア・グライダーのカスタムオーダーも届いて制作されています。
エムズにも来年の来日製作でカスタムオーダーをいただいています。


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昨日のサンセットでは今回のハワイのためのもう1本、7'6"・ディスプレイスメント・ハル・ミニガン。
この板はカリフォルニア滞在中にすでに巻き上げて持ち込んだもので、同じくプロトのスペシャルデザイン。
ハワイ到着後すぐにシェイプを仕上げて現在グラス中のサンセット用にチューニングしたパーレメンティア・ハル、その間に上がったサンセットは最大サイズにはまだまだということでインサイドボウルにもばっちりフィットしたそう。
それでもサンセット、この波、特大で間違いない。

トリスタンは最初の来日でもウチに滞在して一緒に生活するエムズ式来日製作プロジェクトの1員に加わって、私の地元の小さな波や決して良くないブレイクでもやれる日はいつでもニコニコ楽しそうに波乗りする。
実際、彼と話しているとどんな波の話でも楽しんでいて、板のチェックにもいろいろな発見を熱く話してくれます。

そういった彼の素養は、そのままアシッドの板たちの楽しさに直結していることがよくわかります。


さて昨日のサンセット・サーフ、写真は@martinsanchez_photos / Instagram

とても綺麗にテイクオフしているのがよく分かります。さっきも書きましたが、トリスタンは超小波からビッグサーフまで、全ての波乗りが大好き。
でもさすがあのパーレメンティアを10フッターでメイクするビッグウェイブ対応力を持っているだけあって、7'6"でインサイドボウルのドロップもかっこいいわ。この波でこのハルがどんな感じだったのかは後で知らせるね、と言ってました。

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そう言えば、昔日本のサーフィン史に大きな名を残すハワイの波に精通する名サーファーがここインサイドボウルで、ドルフィンのタイミングかポジションかがずれて僅かに残った足にこの分厚いリップが降って足首をひどく骨折した事故があったけれど、それほど、いや想像を超える水量と勢いに違いない。
ビッグサーフではブレイクする水量が大きいのはもちろん、何せあのうねりの山がいざやってくるとそのスピードも速い。私は昔カスったくらいの波でも軽く撃退されましたが、サンセットやパーレメンティアはこの世に現れた怪獣か。

パドルするトリスタンのずっとアウトに、オバケ級が割れていますが、サンセット用にチューニングして今巻いてるパーレメンティア・ハルのターゲットはあれとかもっと大きいのとかなんだからね、すごいね。

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さて、近いうちにまたトリスタンからのリポートが寄せられるでしょうから楽しみにしていましょう。
なんたって想像だけの世界が友達の体験談として聞けるんだから。


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