beige, Mid Kniv
2022.10.16

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このモデル、ちょっと詳しくお話ししましょう。今日はこの板を見にきてくれたお客さんに説明したんです。

 8'0" Mid Kniv / 8'4" Mid Kniv ミッド・ナイフと呼びます。
このモデルはミッドレングスとログがありますが、ログは単にナイフと呼びます。

アウトラインから見ていきましょうね。
近年定着した感のあるちょっとピギーなアウトラインは、少し絞ったノーズ、やや下がったワイドポイント、カーブの多いテール。

ロッカーはアウトラインに調和したナチュラルなものでノーズもエントリーも控えめ、アウトラインのボードセンターエリアに持つちょっとパラレルなカーブに合わせたボトムは十分なプレーニングロッカー。

レールは個体あるいはカスタムオーダーのリクエストに応じてボリュームは変えられますが、フォイル自体はハル寄りの形状でピンチなものからミディアムなものまで。
レールのピークラインはこちらもハル寄りで、薄いノーズからボード2/3ほどまではアップセンターでテールに向かってだんだんと下がっていきます。

レールフォイルから想像しやすく、ボトムはノーズはベリーから始まってエントリーを過ぎるとベリーのセンターに4〜5インチ程度の幅でフラットに近い(ベタッと平らではなくてね)エリアがシェイプされていて、このパネルはテールに向かって少しづつ幅を広げていきフィンエリアの手前からはアンダーレールのわずかなベベルを残して、よりフラットなエリアを構成してテールエンドに収まります。

このプレーニングエリアからテールに向かってセンターを貫くパネルが特徴で、なおかつディスプレイスメント・ハルとの違いを作っていて、サーファーの重心加重にナチュラルな安定性を持たせています。
パネルの幅は広すぎないので板の走りを安定させるのも簡単で、それでいてレールへの荷重移動もスムースで遅れがありません。

テールのフラットエリアはターンのテール加重をとても素直に受け止めて、かつフィンエリアあたりからエリアを広げているので後ろ足の加重に対してレスポンスが良く余計な力を必要としません。

アウトラインの雰囲気から感じるよりも早いパートからプレーニングが始まるので滑り出しがたいへん早く、ボトムとレールデザインは走りのラインに積極的なスピードを得られて、大きいターンもクイックな深回し系のターンも軽快な波乗りイメージです。

ボランで巻いて程よい重さを持ち、速さと走りの勢いと雰囲気のある顔つき。
スムースに流れのあるサーフィンに適した、ターンとスピードのゲインのレスポンスがとってもいい。
いい動きと速さがありながら、サーファーの動きにも重さを感じさせない、ジャックらしい洒落た波乗りのデザインです。

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