ニュースなどで知らされている通り、台風１１号は勢力・サイズ共に大きく沖縄の南あたりでとてもゆっくりした動きをしているので長時間に渡り強烈な風雨にさらされ被害が心配されています。
台風の進路にあたる地域で被害が少ないことを祈ります。

そして各地のサーファーからは１１号がもたらす波の話が届きます。
私たちの住む関東各地ではいい波に当たった話はまだ聞けませんが、昨日の何人かの話ではみなさん今日もあっちへこっちへ向かったはずですから、波と板の様子の話を待つことにします。

私はと言えば、昨日の朝はオフショアでできるってんで、コイツで。
地元、例によって地形も今二つが続いて取り立てた波ではありませんが、１本いい波（いいセクションの現れた波。ということですが）乗れてハッピー。

まずはいつも通りこの板の波のキャッチの良さには助かる。しくじる時は全部自分のせいだから、気にもならん。
そういうセクションでのこの板はホントに驚きます。リッチさんはこの板の名前、ダイナミック・デュオ、よくも名付けましたな。
動き、ダイナミックなの。

この板については当サイトのここ、トピックスで何度かリポートしているのでご用途お急ぎじゃない方は過去のポストを探してみてください。

サーフィンとサーフボードの話題に登場するワードに（ここでは私たちの日本のね）、"動く"っていうのがあります。
このワードは歴史（というと大袈裟だが）の過程でいろんなニュアンスやイメージを辿ってきています。

その中から１面を辿ってみると例えば、７０年代後半から１０年ばかりはシングルフィンからマルチフィンへの時代で"動く"はつまり正義。
その後、多くのアベレージサーファーによるうわべのジタバタした"動き"は正しい本質的な動きを見につけたサーファーからの批判的な指摘などもあって、"動く"はちょっと軽々しいニュアンスもまとうことに。
これはその後のロングボードの復興期においても同じような流れが見られましたな。

時代の間をちょっと省いて今、"動く"はあまり言われなくなりました。
理由の一つは、今時よほどの代物じゃない限りあらかたの板は"ほどほどに"または"まあまあ"動く。

ところが、その質と波乗りを通した速さなどは全く別の話です。ここにひとつボーダラインがあります。

そしてその先に、感触や表情やダイナミクスといったファクターがデザインされているかという、ここはもうボーダーではなくフェイズの違い。
いつもそこの話をしています。

だから"動く"板が好きだし、いろいろな"動き"が楽しくて仕方ないんです。
感謝感激。もうね、板の、お・か・げ！

Ripping Egg AKA Dynamic Duo