テンプルボールの地元はアングレット、そしてビアリッツでも飛び抜けたスタイリストであり尊敬を集めるサーファー、クロビスさん。
Photo Thomas Lodin
彼はログからフィッシュ、そしてハルとあらゆるデザインのミッドレングス、周囲の目を惹きつけるサーファー。
彼もまたテンプルボールのデザイン・コンセプトに即反応して7'6"をリクエスト。その板、ビアリッツ・ラウンドピントと名付けられて、この波乗り。
インサイドのチュービーなセクションをシングルフィンならではのスピーディーなダウンザラインで走り抜けた波は、おそらくいきなり浅いサンドバンクに乗っかってショアブレイクが砂を巻くのですな。
彼のリクエスト、ワイドポイントをセンターに、そしてテールをキンキンのピンではなくナチュラルな大きさのラウンドピンに。
結果、出来上がった板はいかにもフレンドリーで波を選ばないシェイプ。
カットバックの写真からはこの板のリラックスしたロッカーがうかがえます。
クロビスさん、地元ではすでにレジェンダリーな存在でそのスタイルは若いサーファーたちにも注目の的。
地元のあらゆる波を乗りこなすサーファーですが、大きな波を追うよりもシェイプのあるデイリーな波を好むそう。
それだからこその、あらゆる指向とサイズのサーフボードを楽しむスタイリストという存在にも納得がいきます。
どうです?テンプルボール。
レトロ〇〇、なんていう、雰囲気だけかすったようなものじゃないよ。
生々しいリアリティと、ブレないキャリアに裏打ちされたデザイン力が生み出す存在は表情のあるサーフィンを味わうことができるものです。