PAVEL, Golden Egg Single
2021.06.14

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パベル・ゴールデンエッグにはこのシングルフィンとクアッドの2つのモデルがあります。このふたつのモデルはフィンセットアップだけでなく、デザイン・シェイプも違うんです。

この板を手にしたサーファーは皆、いいショックを受けます。
最もシンプルなデザインと見た目でありながら、最も進んだサーフデザインのひとつです。そのシンプルさの中身は、実はリッチ・パベルにしかできない精緻で高度なデザイン・シェイプ。

ちょっとダブルエンダーの印象も感じさせるアウトラインも、実は絶妙なフォワード・バランスとカーブの配置。
テールエリアに向かう大きなカーブから、いかにもシングルフィンの美点を見るからに表すサイズとカタチの良いお尻、じゃなくて、テール。

ロッカーは単にナチュラルなだけじゃなくて、このアウトラインと完全調和。
私が思い出すのは、リッチさんがこの板をシェイプするとき、プランシェイプのプロセスはロッカーとベストなフォイルが先にフォーカスされて、それらをダイナミックに働かせるアウトラインが導き出されたという流れ。
そのフォイルが終結するテールエリアのフォイルなんてもう、惚れます。

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そしてボトムデザインには、フラットボトム!
ここ、シンプルの極みであるフラットボトムを用いた、という物珍しさをセリフ化して盛り上がっちゃいかんところ。

昔は時代によってはあれほど当たり前だったフラットボトムが、なんで今は消えたのか。
現在のスタンダードであるコンケーブが七難を隠してくれるから、とも言えます。簡単に得られるリフトは、サーフボードの機能的立体性の全方位にまずまず効かせやすいから、けっこう調子いい、は普通になった。

おそらくリッチは、そういうことへのカウンターのためにこの板にフラットボトムを持ち出したのではない。
そのチャレンジを、この板のデザインのためのデザインをイメージするうちに閃いたのでしょう。
そうなるとリッチの魂は盛り上がりますから、ただのシンプルな姿とサーフィンの板では収まらないのはいつものことです。

シンプルに見せかけて、いや実際シンプルではあるけれど、それぞれのパートに選んだデザインの長所が最大に働く整え(デザイン)と精緻な仕事(シェイプ)。
それがこのモデルに、ものすごくハッピーで刺激的なサーフィンを仕込むことになっています。

サーファーや波にもよるのは、それは当たり前だけど誰にでも時々起きる、おおすごい!、のピークがぜんぜん上なんです。
それこそがサーファーのメモリーとキャリアを向上させてしまう、すごくいい板、の理由。

このモデル、そのシンプル(に見えるとこも)さゆえにアベレージ・サーファーの振る舞いのバラつきに対しても安定の一発OK。

私のパーソナルボードを例にお見せしていますが、以前紹介した写真が1枚。
これをポストしてしばらくしてからでしたが、さっそく腕のいいフォロワーが、さすがカタチの雰囲気をやりだしたのはグッジョブ。

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