Fantastic Acid
2021.06.04

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現在発売中のBlue 88号では、巻頭特集でファンタスティック・アシッドのパーレメンティア・ハル・プロジェクトの話を書かせていただきましたが、サーフボード・デザイナー・シェイパーとして唯一無二の才能であるばかりでなく、サーファーとして独自の存在であることも伝わったと思います。

記事を読んでくださったみなさんから、少なからず、"トリスタンておもしろい人ですね!"っていう感想を聞かされて、私もあらためて実感。

サーファーがサーフボードにただならない関心を持つのは当たり前以上のことで、だって板が波とコネクトしてくれるただ一つのもの。
普通のサーファーならどれだけ板に波乗りを左右されるか。

だもんで、板を物として見がちで、それはもちろんそうなんだが、その板の姿を生み出す人とのコネクトを感じさせてくれるのは、また別なステージ。

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トリスタン・モース、ディスプレイスメント・ハルのサーフィンをこれほど純粋に、それもいつでもウキウキした様子で楽しそうにやってる。
私の場合は、色々な製作者がやってきてサーフボード製作をする機会では家に迎えて生活を共にしながら日を重ねるのですが、トリスタンに感心するのはハッピーの見本のような全てに対する姿勢。
そこに向かう意思の、力というよりも魂を感じさせてくれて、刺激されます。

彼のオリジナリティは作ったものや表現さえされたものではなくて、表現に見えるものはすでに結果の景色。
彼のサーフデザインはダイレクトでピュアです。

ぜひお楽しみください。

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