PAVEL 7'4" Dynamic Duo,
つい先日もリポートしたこの板、フィンを前づめにしてとても楽しかったので、後ろづめやオフセット(左右ずらし)を試す前に本日の波でもう一度先日のままでトライしてみました。
先日リポートした通り、その速さと深回りするカーブ性はやっぱりこの板唯一のもの。
で、今日はサイズは同じようなもんだけど、先日よりも押しの弱い、つまりどっちにしてもパワーは無いんだけど波にシェイプの出てこないやつ。
で、こういう波は湘南ではとても多いので今日は特にテイクオフの様子から始まって、そのシェイプの出ない掘れ方が足りない波でどうすりゃいいのか試してみました。
あのね、テイクオフはめちゃめちゃいいです。個人的にはテイクオフの良さに普通の何倍も甘えるタチの私が、しかもあの波で楽チンですからこれはもう特級です。
たくさん漕ぐ必要はありません。ただ波の押しどころに少し合わせてやるだけで、よほど間違った波にパドルしなければ早いタイミングでキャッチして、走り出しから速くてしかもその走りをキープしたまま落ち着きのあるっていうところがとても良い。
ここはですね、単にテクオフは早い・速いっていうだけではなくてですね、速さをキープしたまま立つタイミングを選んで板を落とすもすぐにトップターンして横に出すのも、自由度があるという事です。
で、波は割れて前に出るけど掘れるところが出てこないというこの波、ターンの数を減らす方がこの板の美点が生きます。
つまり、刻まないのが正解。
どちらにしてターンに重さを全く感じさせないこのパベル・デュアル、さらっと伸び優先のターンで欲しいだけ走るから、波の前が途中で落ちるようなら合わせてやればよろしい。
まあ、こうして説明しているほど丁寧な波乗りしているわけじゃありませんが、この板に限らずフレンドリーなPAVELボードは、乗り手にアイデアとインフォメーションを分かりやすく伝えてくれます。
ちなみにターンで稼ぐのがめんどくさいなら、そんな波でも必ずあるダウンザラインをトリムするだけで走り切ります。
ほとんどトリムセンターでパラレルスタンスみたいなまま少しだけレールを操作するだけでも、気持ちよく走りきる。
リッチ・パベル、誰も気がつかないほどの先を行き、ずっと先の歴史を作り続けてます。