Displacement, Tristan Mausse
2024.04.24
絵に描いたようなディスプレイスメント・ハルのボトムターンは、ファンタスティック・アシッドを主宰するトリスタン・モース。
時々お伝えしているように、トリスタンは自らのシェイプを色々なチューニングやバラエティを変えながらそれこそあらゆるモデルにおいて繰り返しサーフ&テストを続けます。
さらにチャンスがあれば歴史に存在するあらゆるディスプレイスメント・ハルを手に入れてはそれらの板たちでのサーフも積み上げます。
もちろんそれらの中にはもろにビンテージだってある。
今日のこの写真の板は、70年台のRICKハル。
以前、トリスタンがこの板を見つけてきて私に聞かせてくれた話では、今波乗りしてもとってもいいよ、とのこと。
この写真はそれからしばらく経った冬の日のもの。
現在彼がアシッド名義で作る板とは、スピードやドライブや動きのどれをとっても劣るのは無理もないし当然としても、ディスプレイスメント・ハルとしての特徴と美点は見事に表現されています。
そういうダイナミックなフィールドテストは、ある意味とても整った現代デザインでは試されることのない未開時代デザインをあえて試して実証を得ることであり、彼のデザイン・アイデアをさらに拡大させるソースになるわけです。
こういったこともアシッドの前進力と深化性になっています。