EISHIN surfboards, Twin Chin
2020.11.05

ツイン・チン、と、言いやすくしました。
  ほんとはチャインなんです、この板に用いられる仕掛け。

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すでにどこかで紹介した話ですが、リッチ・パベルの弟子でもある佐藤英進はリッチが大人気モデル・PAVELイージーワイダーに採用したチャインを学んで取り入れました。

チャインはボードのアンダーレールをえぐるようにほどこされる1種のコンケーブですが、これがまた最適な位置・最適な形状で施されなければ働かないのはあらゆるデザインのマスト。
そこのところの話はまたいずれとして、そのチャイン・コンケーブの弧を描く峰ような様子をとらえて"チャイン"と名付けられた(と、思ってます)。

ですから、ホントはツイン・チャイン、なんですが単に言いやすくツイン・チン。
チン、あごですね、ちょうどチャインが施されるアンダーレールをレールのあごに見立てて(無理矢理に)、言いやすいからいいでしょ。
ダブル・ミーニング、ていうんですかな、ダジャレて名付けました。

そもそもチャインは両方のアンダーレールにそれぞれ施され、レールtoレールのスムースネスと軽さが一つの特長でもあります。
シングルフィンベースのフィンセットアップはもちろん、当然ツインフィンやクアッドとの相性は抜群です。
(この写真はおおよそシェイプが済んだ、だけどクリーンナップ前。ライトによるシャドウがないとチャインがよく見えません。そのへんは板が巻き上がってからご覧いただきましょう)

最近、多くのサーファーの関心のひとつ、ミッドレングスのツインフィン。
佐藤英進はそのコンセプトの、日本のサーファー・波の条件に着目して最適解を求めました。

ツインフィンの素早く波のトップへと平行移動的に上がる動き。

トップでの板の返しを容易にするアイデアのひとつ、絞ったテールサイズはいいとして、細身のピンは返した後のドロップの大きさ(つまり波のサイズとフェイスの大きさ)があればテールを落ち着かせる働きをしますが、我々のデイリーなサーフでは返した直後に次のターンですから、もっと硬さの無い動きが嬉しい。

ミッドレングスではその板の長さのぶん、操作に応じるより柔軟なテールの応答のためにスプリット、それもTIP to TIPの小さいベイビー・スワローテールを採用しました。

テールデザインの有効性の話のついでに今日は、ボード後半のアウトラインについても。
ご覧の通り、ワイドポイントを過ぎてからテールに向かうカーブは、やや大きなカーブ(孤の大きな)からテールエンドに近くなると小さなカーブでスワローに結びます。

ミッドレングスの長さから得られるスピード・速さと、波のポジションやサイズを問わずツインフィンならではの動きの良さ、それらの両立です。

ボトムデザインには他にもいくつもトピックが。そりゃまた後日。

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現在、数本のストックの製作をスタート。
気になる!、という方はぜひお問い合わせください、お待ちしてます。

ところで佐藤英進、ちょっと会わないうちに髪型チェンジ。


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