Ola de Oro / Sim, NC5
じわじわ人気のオラ・シム・NC5、先日お届けしたDさんからいいリポートが届きました。
このモデル、最初に作った当初はモデル化するプランは特に無くて、研究材料つまりスタディだったわけです。
ところがクルーをはじめ色々なサーファーに乗ってもらってテストを重ねると、これがどうした、元々のサーフデザインのコンセプトをずっと超えて色々な波での対応力が高くて、本格的なアプローチのサーフィンにも評価が高いことが分かりました。
今回リポートしてくれたDさんも、キャリアの長い上手いサーファー。
たんまり積んだキャリアののち、友人関係通じてエムズを贔屓にしてくれるようになってから、なんだかんだずいぶん経ちます。
Dさん、エムズで目につけるオルタナティブなチョイスを拡大して、その中には当然のようにオラオロ・シモンズもある。
それにしても、最初に彼がNC5に乗ってみたいなと言ったときには、正直私も軽く驚いた。
いや、勧めないというわけではないけど、Dさんは本格的な波乗りをていねいに取り組むサーファーなのでNC5のような遊びっ気から生まれたフィーリングを好むかどうか、私はちょっと気にしたわけです。
そこでリクエストをもらった後にシェイパーである佐藤英進にもよく相談して(というのも、英進自身がNC5の高い拡張性を報告してくれた一人)みると、ぜひ乗ってもらいましょう!、と。
結果は最高!
電話の向こうで波乗りリポートを聞かせてくれるDさんの声は、明らかにSTOKEモード。
オラ・シム族の得意技の一つ、速い波を高速横っとびにつられて、つい速い走りをサーフィンしていると、一緒に波乗りしていた連れの彼もまたベテランサーファーの一言で、ボトムを深く拾うパターンを試すとその通り。
素早くボトムに降りるイメージに応えてボトムをヒットして、トップへの到達はこれもオラ・シム族の決まりでワープ・スピード。
で、トップの返しは超軽快である、と。
特にこのNC5は、イートン・ジンガーが移植されているのでテールの素晴らしく軽い操作性、重さや引きずりの全く無い動きの通りのリポート。
このポイントは下の英進のライディング・シークエンスでも見ていただけます。
小さい波ですが、1枚目の返しに入るところから2枚目の返し終えるまでの動きに力の入った様子が無い。
そしてこの波に軽快にこの動きなのにスプレーの量と大きさで、スピードと水の排出量が分かります。
注目は2枚目と3枚目、波の状態はほぼ変わらず英進の位置がやや戻り気味なだけで、いかにも軽く波側のレールが十分に入りはじめてさらにその動きが別のスプレーを排出しているのが、一連の動きが軽い操作でボリュームのあるターンになっているのが分かります。
ここにはまさにジンガーのキャラクターが現れているのです。
そして横っ走りの1枚には、板の見え方と水の様子にリフトの強さが速さに置き換えられているのが見えます。
ちょっと長めの1本は、6'10"。
基本的には飛び抜けたテイクオフとこの機動性の高さを5台に持たせているのが、NC5の基本サイズレンジですが、オーダーしていただくサーファーのリクエストによってオプションでサイズ拡大もできます。
オーダー、ご相談、お待ちしています。
参考ページはこちら、
http://ms-surf.com/topics/2020/07/ola-de-oro-sim-57-nc5-custom.html
http://ms-surf.com/board/2018/07/sim-nc5.html