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ファンタスティック・アシッド
2020.04.30
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フランス南部ビアリッツがトリスタン・モースの地元。スペインとの国境近く、フレンチ・バスクとも呼ばれる地方です。
近年、サーフシーンでも注目度の高いエリアで気候・波・食べ物・文化、どれを取っても素晴らしくて、私たち日本人との相性がとてもいいと言う人も多いです。
コロナウイルスの感染者が広がるパリや都市とは最も離れたエリアでもあり、トリスタンによると感染者数も少なく落ち着いている様子。
それでもフランスは全土が5月11日のピリオドまでは規制下にあります。
トリスタンは家のすぐそばに彼自身の小さなファクトリーを持つので、毎日シェイプとグラスの仕事をしています。
彼はとてもスムースに段取り良く仕事を進めるビルダーですが、それでもここしばらくはリラックスしたペースで過ごしているようです。
ファクトリーもレジンを扱う巻きの部屋の床を張り替えたりもしてますね。
これ、サーフボード工場では大仕事。工場によって使う素材ややり方は違いますが、大方はこの写真のように厚手の段ボールを敷き詰めてテープで継ぎ目をシールします。
で、この部屋は、特に馬(ボード乗せて作業する台ね)の周りにはラミネートやホットコートの際にボードから滴り落ちる余分なレジンがどんどん重なって固まって山になっていくんですね。
その山がいよいよ高くなってくると、床に敷き詰めた段ボールごと剥がして新しく敷き詰めるわけです。
トリスタンの工房は小さなオフィス部屋もあって、なかなか落ち着ける雰囲気にしてあるのが分かります。
私たちは波乗り自粛、彼らの国では禁止、と言う違いはありますが早く波乗りに戻りたいものです。
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