リッチさん、本日カリフォルニアに発ちました!
2019.07.09

リッチと私たち、昨日PAVEL 山王 2019 の最後の仕事をすべて終えて、今日大船からNEXに乗り成田へ。
そして夕方の便でサンディエゴに向けて発ちました。

みなさん、ありがとうございます!

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シェイプは一昨日、ラスト1本をフィニッシュ。昨日はシェイプルームの掃除と道具のメンテと片付け。

見てください、大事なプレーナーや道具は特注の日本桐で製作された道具箱に仕舞います。この道具箱、私の友人の、今や数少ない在来の大工さん・T君にお願いして作ってもらったもので、日本の湿度の高い季節にもできるだけ影響を受けずにキープしたいという発想です。

ちなみにこの道具や道具箱、リッチの使う道具のまだまだ一部です。そしてテンプレートも年々増えるのでそのボックスは今年は5本になりました。

斜視に写るどデカいプレーナー、オールドの日立です。これ、湘南の大工さんたちに指示される道具店・十兵衛さんで何年か前に見つけました。
大ベテランの大工さんが手放したものだそうで、もうとっくに手に入らない代物。もっともこのクラスを使う場面は今はもう無いというのも現実のようです。

2年前のある日、いつものようにチャリンコでシェイプルームから家に戻ってきたリッチが私にちょっと興奮した様子で、"チェン、すげえものを見つけたんだけどい一緒に行ってくれない、今から?"、と。
そこで急いでクルマで十兵衛さんに行ってみると、あるじゃないの同じものが2台。
当然2台とも入手してウキウキで家に帰ってきたのです。

そしていよいよ今年、そのうちの1台をスキルの鈴木さんにメンテしてもらって現場に出動したというわけ。
これ、当たり前ですが、ものすごく重い。身体を使います、というか、使える身体が要る。
そして私が目の当たりにしたのは、コイツをちゃんと使えるシェイパーが使ったビッグカットは、バーンとした面がクリエイトされる様です。

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隣りに置いてあるスキルの#100と比べてもそのバカでかさが分かるというものです。
スキルの#100、世のシェイパー達がこぞって用いるにはワケがありますが、リッチは見つければ入手しておくというほどのフリーク。
そのリッチが惚れ込んだ日本のオールド日立です。

リッチが数多く揃えておく道具、ブロックプレーン/スポークプレーン/サンディングブロック/サーフォーム/サンディング・スクリーン/サンドペーパー、これらはものすごいバリエーションが揃えられています。
そしていくつもの電動物。

こんなにたくさん、いつどう使うのか昔は私も不思議でした。
ところがどれもどこかで使われるのです。そして、あのどうやって削り出されたのか不思議なほどの造形にピタッと使用されるのです。
それはもうほれぼれする様子です。

さらに驚きは、そのカタチ・造形は、そもそもイメージされたからこそ姿を現すということですね。
しかもただの見せ物ではない。
サーフデザイン、なのです。

みなさんから、オーダーいただいた板、まだお届けまでお時間をいただきますが、そうやってリッチが削った板を高橋健次がその姿を細密に再現してグラスします。

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