PAVEL 山王 2019
こちらの1本は、アイソレジンで巻いている、KLINKER。もうすぐフィニッシュです。
クリンカーは数年前の来日シェイプでデビュー、すでにこの板を手にしたサーファーたちからは最高の評価をしてもらっています。
チャンネル・ボトムは70年代の登場後、掘れた速い波での優れたスピードとホールド性の高さでその優秀さを証明しましたが、小さい波やシェイプの無い波では動きの硬さや乱れた面での不安定さなどのネガによって、デイリーな波で使われるサーフボードのデザインとしては忘れられていました。
この4年ほど前からチャンネルボトムがちらほらと見受けられるようになったのは、リッチ・パベルのクリンカーの登場の影響です。
ところがクリンカーはフォロワーたちのチャンネルとは、まったく違うデザインなのです。
ストリンガーをはさんで両サイドに3本づつ掘られるチャンネルはそれぞれが面のフェイズがなめらかに変化しているのです。
これはそもそも、チャンネルのセンターレベルが削られる前のロッカーラインとエッジラインの間で精密にフェイズ変化の面がデザインされるのです。
とまあ、言葉で説明しても画が思い浮かびにくいかもしれません。
なぜならこのデザインの元になったチャンネルのシェイプは、リッチ自身が私に、"これの写真は公開しないでね、すごい秘密だからさ"、と言われたくらいなので説明もここまでにさせていただいています。
もちろん実際この板を手にしてもらったサーファーにはちゃんと種明かしをしていますが、ライドしたそのサーファーたちはみんな一様にそのなめらかさと速さの両立に驚きます。
この板のライダーたちはみんな、"動きが硬いどころか、チャンネルのシングルを疑うほどスムースに思いどおりに動いて、トップでの切り返しとカービングは他の板には無い自然な感触"、と言います。
そういうシングルフィンが気になったみなさん、ぜひお問い合わせください。
今年も本数こそ少ないですが、もうすぐ上がります。